カテゴリ:植物( 84 )

甲斐駒ケ岳の高山植物~その2

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夏休みと重なった旧盆の帰省ラッシュで、どこへ出かけるのも大変な時期ですが、コーヒー党家では既に先週末に避暑旅行へ行ってきましたから、この週末は特に予定がありませんでした。でも、高速道路の大渋滞はあれど、このところ山歩きが面白くなってしまい、自宅にジッとしていられませんから、週末にブログの編集をお休みして、とある山小屋に宿泊しながら山歩きを楽しんできました。(^_^;;
今までは、高山植物や野鳥観察のために山に登っていましたが、先日この甲斐駒、仙丈を制覇して来てから、私の興味は山登りが主目的になってきたように思えます。
ところで、甲斐駒ケ岳で観察した高山植物の紹介を続けなければなりませんが、今回はまず最初にゴマノハグサ科の高山植物です。岩で覆われた登山道の脇に咲いていた、これはヨツバシオガマです。
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ヨツバシオガマは、茎の周りにノコギリ状の葉を4枚輪生しているところから、この名前が付けられています。甲斐駒ケ岳でも、隣の仙丈ケ岳でも、とてもたくさん咲いていて、よく目にすることができました。ここでは、タカネツメクサの花畑の中で、1本だけ花を咲かせていました。
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山に登ると、シオガマの仲間はよく観察できますが、これは他のシオガマの仲間に比べると、1本の茎に咲く花の数が少ないですね。葉の形がセリの仲間のような形をしているところから、セリバシオガマと名前が付けられています。シオガマの仲間で、白い花を咲かせるものは少ないと思います。
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早朝の薄暗い中で撮影してきたため、カメラのISO感度を12800まで上げていました。そのことをスッカリ忘れて撮影していましたから、この写真は画像ソフトでかなり補正しています。ちょっと見にくい映像になってしまいましたが、これはゴマノハグサ科のミヤマコゴメグサです。特に目立つ花ではありませんが、山肌を覆うようにたくさん咲いていました。
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まだ咲いていない花です。蕾が暗紫色をしていて特徴があります。何だろうと思いながら撮影してきましたが、図鑑で確認すると、どうやらクロトウヒレンであるようです。キク科に属する高山植物で、アザミに似た花を咲かせます。
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こちらもまだ蕾のままの花です。高山では、夏の終わりから秋口にかけてよく咲いているトウヤクリンドウですね。上で紹介したクロトウヒレンの蕾とは対照的に、こちらは白色の蕾です。
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これは、北沢峠のクリンソウの群生地の脇に咲いていたバイケイソウですが、比較的標高の高くないところに咲いていました。ユリ科の高山植物ですが、森林限界よりも低いところに生育していたように思います。
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こちらはマイヅルソウであると思いますが、花期が随分遅いことと、葉の形が今まで見てきたマイズルソウの葉の形と違うように思います。名前の由来は、葉の形がツルが羽を広げたような形をしているところから付けられていたはずです。そうすると、私の頭の中にあるマイズルソウと違うようにも思えてしまいますが、如何なものでしょうか?
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さて、こちらは識別が難しいセリ科の花です。でも、初めから識別を投げてしまっては進歩がありませんから、分からないなりに図鑑と睨めっこしていました。....それでもよく分かりませんが、頭花が球状に花を咲かせているところや、葉のつき方、茎の色合いなどからミヤマゼンコではないかと思うのですが、わかる方がいたら教えてください。
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これもセリ科の高山植物です。やはり図鑑と見比べて、悩みながら識別してみたのですが、頭花の形から、オオカサモチではないかと思います。でも、やっぱりこれも自信がありません。
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こちらの花は、雌しべがゾウの鼻のように突き出しているところから、見て直ぐにミヤマホツツジであると分かりました。このように、明瞭な特徴があると、識別が楽で助かります。名前の通り、ツツジ科の高山植物ですね。
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見ての通りシャクナゲの花ですね。これもツツジ科に属します。花弁の色合いから、ハクサンシャクナゲではないかと思います。たくさん咲いていてくれて、楽しませてくれました。
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by coffeeto1 | 2015-08-17 06:00 | 植物

甲斐駒ケ岳の高山植物~その1

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7月23日(木)~25日(土)までの2泊3日の日程で、甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に登攀してきました。季節はちょうど高山植物が咲き競う時期になりますから、写真の撮影枚数は知らず知らずのうちに2,000枚を超えてしまいました。その整理がなかなか追いつきません。高山に咲く花の図鑑と首っ引きで、分類整理をしていますが、夏休みに家族旅行へ出かけていたこともあり、分からない種類も多くありますから、その作業が遅れ気味です。とりあえず整理がついたものから順に紹介することとして、まず甲斐駒ケ岳で撮影した高山植物を集めて紹介したいと思います。
始めはこのタカネツメクサです。ナデシコ科に属する高山植物で、岩のゴロゴロする砂礫地帯にたくさん見ることができました。
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こちらはすっかり濡れそぼっていますが、タカネツメクサよりも草丈が長いものでした。同じナデシコ科の仲間の、イワツメクサであろうと思われます。これも、砂礫地帯にたくさん見ることができました。
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花の姿を見て、これはミツバオウレンだと思って撮影してきました。でも、写真を整理しながらよく見ていたら、葉が3枚ではなくて5枚あるんですね。図鑑で調べたところ、同じキンポウゲ科に属するバイカオウレンになるようです。
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このバイカオウレンは、そんなに標高の高くない、樹林帯の中でたくさん観察することができました。薄暗い樹林帯の中では、森に住む妖精のような存在に見えました。
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こちらは、かなり標高が上がってきた尾根道で観察したハクサンイチゲです。この時期の高い山に登ると、どこでもよく見ることができる高山植物です。キンポウゲ科に属します。
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ツツジ科に属する高山植物はたくさんありますが、これはコメツツジになります。気温が低くて厳しい環境に適応するため、普通のツツジのようには大きくなれないようです。写真の花の部分をよく見てください。アリが蜜を吸いに来ていますよ。
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こちらは、どこの山でもよく見ることができるコケモモですね。これもツツジ科に属する高山植物ですが、地面に這うように生育しています。
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コケモモの葉は、少し厚みのある小判形で、その表面には艶がありますね。この花が咲き終わると赤い実をつけてくれますが、甘くておいしいようです。
以前、何年も続けて富士山の奥庭荘へ野鳥観察に行くことがありましたが、その時、コケモモのジャムを買ってくるのが楽しみでした。自宅で作っているカスピ海ヨーグルトに入れて食べると、ちょっと酸味もあって美味しかったですね。
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登山道のすぐ脇にイワカガミの花が咲いていました。5月頃から咲く高山植物ですから、もうじきは終わりでしょうが、この時期にまだ咲き残っていました。これはイワウメ科に属します。
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こちらも山に登ると常連さんのようによく観察することができるゴゼンタチバナです。葉のつき方に特徴があって、花を咲かせる株には6枚の葉が輪状に着きますが、花が咲かない株の葉は4枚です。
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ゴゼンタチバナも、花が終わると赤い実を結実しますが、コケモモと違って食べられるという話は聞いたことがありません。ミズキ科に属する高山植物です。
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大きな岩と岩の間に黄色い花を咲かせていたミヤマダイコンソウです。バラ科に属する高山植物ですが、花の大きさに比べて、葉は10cm以上ありますからとても大きくて、ちょっとアンバランスであると思います。
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by coffeeto1 | 2015-08-16 06:00 | 植物

奥日光で見た見た山野草~その3

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昨日に引き続き、今日も昼の食事は牛丼とサラダのセットを食べてきました。炎天下に外へ出たら、できるだけ歩く距離を短くしたいと思うのは誰でも一緒です。だから、今日のお昼も総務担当のみなさんと一緒に、3軒隣の牛丼屋へ行ってきたわけです。同じ職場の講習担当のみなさんはどうかというと、何時もは雨が降った日にだけ出前を頼んでいる洋食屋に、日替わり定食の出前を頼んでいました。洋食屋の親父さんにはその魂胆が見え見えのはずです。....かく言う私はこの暑さで食欲が減退することもなく、でも、流石に前日は中盛を食べましたが、このところ少し体重が増えてきましたから、この日は並盛に変えて、それでもお腹一杯美味しく完食してきました。
さて、7月の三連休に訪れた奥日光で、自然観察してきた結果について紹介してきましたが、今回が最後になります。たくさん観察した山野草のその3として、まだアップしていなかった、残りを紹介したいと思います。まず最初はコウリンタンポポです。耕作地であったと思われる場所が、草原のようになっていましたが、そこに咲いていた鮮やかなオレンジ色がひときわ目を引きました。
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こちらはとても背が低い山野草です。三本松のレストハウスから赤沼の駐車場へ向かう途中、車道の脇を歩いていたところ、とてもたくさん咲いているのが目に付きました。今まで見たことがなかった山野草です。取り敢えず撮影しておいて、後からゆっくり調べてみることにしました。
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撮影した写真を見ながら図鑑で調べてみました。 “山に咲く花” の図鑑には見当たらず、 “野に咲く花” の図鑑に載っていました。キク科のコシカギクになるようです。草丈は10cm前後ですから、気を付けてみなければ見落としてしまいそうです。
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赤沼の駐車場脇に咲いていたニッコウキスゲです。日光の名前がついているのに、戦場ヶ原ではほとんど見ることができませんでした。これは寂しい話ですね。そういえば、ワタスゲも見なかったですね。
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緑色一色の草原の中に、青紫色の花が固まって咲いていました。これはよく目立ちます。花の形状や葉の形からマメ科の山野草であることは分かりました。でも、名前がわかりませんでしたから、写真見ながら図鑑で調べてみると、オオバクサフジであろうと思われました。
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清楚な5弁の花を咲かせていました。これも名前が分かりませんから、後から調べてみたところ、ナデシコ科のオオヤマフスマになるのではないかと思われました。でも、識別には自信がありません。
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こちらはアヤメ科のキショウブですね。これは図鑑を見なくても、その名前が分かりました。この花が咲いていたのは水辺ではなく、イブキトラノオなどが群生していた草むらの中でした。
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これは、道路のすぐ脇に咲いていたゲンノショウコです。フウロソウ科の山野草になります。東京近郊でもよく観察できますが、白い花だけでなく、ピンク色の花もありますね。
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バラ科に属するノイバラの花です。既に花期の最盛期は過ぎているように思います。既に咲き終わった花と、今咲いている花が混在していました。花の中央付近にいる甲虫は、セマダラコガネであると思います。
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こちらも、三本松から赤沼へ至る間の道路脇で観察したキク科のノコギリソウです。道路に沿って、とてもたくさん群生していました。茎の上部に小さい花が固まって咲いています。名前の由来は、葉の形がノコギリの刃のようにギザギザであるところですね。
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同じ道沿いに咲いていたマツヨイグサです。海岸の砂浜の近くから標高の高い山地まで、咲いている範囲はとても広いと思います。アカバナ科に属する山野草です。
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こちらもアカバナ科の山野草です。盛夏の時期に、高原を彩るヤナギランになります。ランという名前が付いていますが、ランの仲間ではありません。何年も前の話ですが、夏休みに霧ヶ峰へ行ったときには、この花の大群落があったことが印象に残っています。夏の高原の定番ですね。
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上で紹介したヤナギランととてもよく似た花姿をしていますが、こちらはちょっと様子が違います。何だろう?葉の形も全然違います。後から調べてみたら、マメ科のルビナスになるようです。篭脱けの園芸種でしょうか?
ところで、コーヒー党一家はカミさんとチョコちゃんとともに、この週末から夏休みの避暑旅行へ行ってきます。したがって、このブログは暫らくお休みとなります。....暑中お見舞い申し上げます.....
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by coffeeto1 | 2015-08-08 06:00 | 植物

奥日光で見た山野草~その2

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我が家のカミさんから、来年からは夏の暑さが厳しい間だけでも、涼しい場所に移って暮らしたいから夏休みを取っておいて下さいと、無理難題を仰せつかりました。そんな無茶な事を言われても、2~3週間も夏休みが取れるはずがありません。それどころか、そんなに長期滞在したら宿泊代がどれくらいかかることか....だから、定年退職するときにキャンピングカーを買って、好きな時に好きなところへ行かれるようにしようと提案したんじゃない....でも、カミさんからは、キャンピングカーでは3度3度の食事の支度が大変だからと、簡単に却下されてしまったのです。
今年はこの週末から2泊3日の予定で、日光白根山へ避暑に出掛ける予定ですが、来年から夏休みの過ごし方を考えなければなりませんね。ワンコ連れだといろいろな制約があって大変なんです。
ところで、7月の3連休に訪れた奥日光で観察した、山野草を紹介する第2回目ですが、今回は戦場ヶ原の木道の周辺で観察した山野草に絞って紹介します。まず最初はクマザサで覆われていた草原の中に生えていた、キク科のサワギクですが涼やかな花姿ですね。
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こちらは、木道の上から見下ろすようにして撮影したノハナショウブです。青紫色の花弁の基部に、黄色い部分がちょっと見えるところが特徴ですね。アヤメ科の花は、このノハナショウブのほかに、キショウブも観察できました。
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こちらはユリ科のバイケイソウです。これも、木道のすぐ脇に生えていたものですが、戦場ヶ原にはコバイケイソウが見当たりません。このバイケイソウばかりが咲いていました。
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湯川の川に近い所に咲いていたヤマトウバナです。これはシソ科に属する山野草になるようです。よく見ると、花の上に何やら昆虫が頭を出していますが、何であるかは分りません。
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草むらの中に並んで咲いていたウツボグサです。東京周辺では春先に咲く花というイメージが強いのですが、標高の高いここ戦場ヶ原では、夏の今の時期でも咲いていました。これもシソ科に属する山野草です。
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黄色い花を咲かせていたこれは、キンポウゲ科のヤマキツネノボタンで良いでしょうか? 識別にちょっと自信がありません。
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湯川沿いの散策路を歩いていた時ですが、木漏れ日が当たる斜面にこの大きな葉を広げたエンレイソウを見つけました。これも、ちょっと咲く時期が外れているような気がします。ユリ科に属する山野草ということですが、姿からはユリの仲間とは程遠いというイメージですね。
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戦場ヶ原の草原の中にたくさん咲いていたハクサンフウロです。でも、疎らに咲いていることはなく、ある程度群生する習性が強いように思います。撮影した写真を見たら、たまたまハナアブが吸蜜のために飛来して停空飛行をしていました。
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これは、湯川の流れに沿って群生していたクルマバナです。茎の周りをぐるっと取り囲むように花を咲かせているので、この名前が付けられたようです。これもシソ科に属する山野草です。
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ズミの林が続く散策路の中を歩いていたところ、倒木の陰に咲く紫色の花を見つけました。釣鐘型の花姿から、ヤマホタルブクロであることがすぐに分かりました。キキョウ科に属する山野草で、山へ行くと、初夏から秋口にかけて良く観察することが出来ます。
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こちらはランの仲間のミズチドリです。戦場ヶ原から青木橋に至る木道の最後のテラスの近くに咲いていました。昨年もこの場所に咲いているのを見ています。何とも爽やかな花姿です。
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その木道のすぐ脇に咲いていたヤマオダマキです。本当に足元に咲いていましたから、周囲にばかり気を取られていると、つい見落としてしまいそうです。ヤマオダマキは、キンポウゲ科に属します。
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アキアカネが留まっている赤紫色の花がワレモコウです。晩夏の山野草というイメージがありましたが、早くも咲き始めていました。こう見えてもバラ科に属します。下に見える白い花穂はイブキトラノオですね。
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by coffeeto1 | 2015-08-05 06:00 | 植物

奥日光で見た山野草~その1

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今年も早いもので、暦の上では既に8月になってしまいました。ウカウカしていると、高原の野鳥も山野草も時期を失して、今シーズンの自然の移ろいを見逃しかねません。海の日を含めた三連休に、奥日光の戦場ヶ原で自然観察をしようと足を運んできましたが、今年の5月に行った時とは、スッカリ様相が変わっていました。そう何回も来られる場所ではありませんから、今咲いている山野草だけでも、見落とさないように記録に残しておかなければと、半分義務感のように感じながら撮影してきました。ここで一番たくさん咲いていたホザキシモツケから紹介します。
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ホザキシモツケは、バラ科のシモツケソウの一種ですが、花のつき方が穂状に咲いているところから特にホザキシモツケと呼ばれているようです。戦場ヶ原のシモツケソウはみなこのホザキシモツケでした。
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ホザキシモツケの花は、チョウヤアブなどの昆虫類には、格好の餌場になっているようです。ここにはハナアブの仲間と思われる昆虫が吸蜜に集まっていました。
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広い草原の中にはたくさんのホザキシモツケが咲いていましたが、群生しているものや、個別に咲いているものなど色々です。でも、緑一色の草原の中では、ピンク色の花が良く目立っていました。
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こちらは白い花穂を立てて咲いていたイブキトラノオです。これも、戦場ヶ原の湿原に限らず、高原一帯の至るところでこの花姿を確認することが出来ました。
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白色のブラシ状というか、筒状の独特の形状をしている、タデ科の山野草になります。イブキトラノオは、夏の奥日光を彩るお馴染みの山野草ですね。
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赤沼茶屋から散策路に踏み込んで、すぐの所に咲いていたキツリフネです。ツリフネソウというと、ピンクの花が浮かびますが、ここには黄色のキツリフネばかりが目に付きました。
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戦場ヶ原を離れて、三本松のレストハウスの裏側に広がる農地の脇で見つけたキツリフネの小群落です。花の最盛期は少し過ぎていたように思いますが、まだこれだけの花を咲かせていました。
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こちらはカラマツソウです。これも戦場ヶ原では比較的たくさん観察できた種類です。この写真はどこで撮影したか、はっきり覚えていませんが、カラマツの葉のような花の形状がよく分かります。
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このカラマツソウは、三本松のレストハウス前にある展望デッキのすぐ脇で撮影したものです。ここでは、シモツケソウと一緒に咲いていました。
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茎の中央付近に、8枚の葉を輪生状に広げているところからこのユリは、クルマユリであることが分かります。花弁が強く反り返っているのも特徴であるようです。
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こちらは、戦場ヶ原の木道を歩いていた時に、すぐ脇の草むらの中に咲いていたユリの花ですが、おそらくコオニユリであろうと思われます。
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アザミの花もたくさん観察することが出来ました。花茎を長くのばし、まっすぐ上を向いて咲いているこのアザミは、ノハラアザミであろうと思われます。
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ノハラアザミは、随所で見られましたが、このように固まって群生しているところも数か所で観察することが出来ました。
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by coffeeto1 | 2015-08-02 06:00 | 植物

田代山湿原の高山植物

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職場OBのO先輩とY子さんと3人で、田代山から帝釈山を登ってきたのは7月11日(土)のことでした。季節はちょうど山野草の咲き乱れるハイシーズンで、何より一番感激したのは、田代山湿原を覆い尽くすように咲き乱れていた高山植物たちでした。その中で代表格であったのは、このコバイケイソウとワタスゲの大群落でした。我々は登頂時間が遅くなってしまったので、下山途中の人と沢山すれ違いましたが、皆さん口を揃えて、上はワタスゲとコバイケイソウがたくさん咲いていて別世界ですよと、励ましの言葉をかけてくれました。その声に元気づけられて足を運んでみたら、湿原は本当に高山植物の宝庫になっていました。
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コバイケイソウは、田代山湿原に入る前から群落がたくさん目につきました。直下の木道を進むと、ワクワクするようなこんなコバイケイソウのお出迎えを受けました。
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こちらは湿原を覆うように咲いていたコバイケイソウです。どこを撮影したらよいか迷ってしまうほどたくさん咲いていました。
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湿原の中に、青紫色の涼やかな小さい花がたくさん咲いていました。これは、タテヤマリンドウになります。春先に咲くフデリンドウと同じですが、これはフデリンドウのように固まって咲くことなく、一輪一輪花を咲かせていました。
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タテヤマリンドウの花を真上から撮影してみたものです。花の直径は1cmほどの小さな花ですが、花弁は10枚ほどあるように見えます。
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この田代山湿原では、ワタスゲやコバイケイソウばかりが目立ちますが、草原の足下に目をやると、このタテヤマリンドウをはじめ、小さくて可愛い高山植物がたくさん咲いていました。あちらこちらに目を配りながら歩かないと、つい見落としてしまいそうです。
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田代山湿原の木道は一方通行になっていますが、ここを歩き始めて間もなくトキソウが咲いているとしゃがみこんで撮影している方がいました。見れば本当に可愛いトキソウが一輪咲いています。木道のすぐ脇ですから撮影し易い状況でした。
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こちらは田代山湿原より少し下の、小田代湿原に咲いていたトキソウです。こちらも木道のすぐ脇に咲いていてくれました。それも2輪並んで咲いていましたから、嬉しい撮影対象になってくれました。花の色が野鳥のトキの色であるところから、この名前が付けられたということです。
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田代山の山頂を示す標識の前でお昼のお弁当を広げていましたが、ふと横に目をやると、ピンク色の可愛い花が目に止まりました。何だろう? カメラを向けてみると、ツルコケモモのようでした。この周囲には何輪か咲いていました。このピンク色の花にばかり気を取られて撮影していましたが、後から気がつくと、モウセンゴケがそのお隣に写っていました。
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田代山湿原に入る直前に見つけた高山植物ですが、白くて釣鐘型の花弁に、紅色の萼がとてもよく目立つアカモノです。コメバツガザクラととてもよく似ていますが、葉の形が違うところが識別ポイントですね。
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さて、こちらはO先輩が木道のすぐ脇に咲いているのを見つけてくれたものです。何という花か聞かれたのですが、花姿からオノエランと答えましたが、木道の上からでは花弁の中にあるW字型の模様が確認できませんでした。でも、図鑑で確認しても間違いなかったようです。
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黄色い花を咲かせ始めたばかりのキンコウカです。遠目からは二ガナの花かキリンソウであろうと思ったのですが、近寄ってよく見たら違っていました。キンコウカは、このように下から咲いていきますね。
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田代山湿原の中では、ピンク色の花が少なかったので、これは見つけると何か得をしたような気分にさせてくれました。図鑑で調べてみると、クロマメノキになると思いますが、間違っていたら教えて下さい。
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これはよく見慣れたチングルマの果穂です。花の時期には白くて可愛い花が群れるように咲いてくれますが、このように花が終わった後でも、果穂が集まって風にそよぐ様を見せてくれます。花に続けて2度楽しませてくれる、サービス精神旺盛な高山植物ですね。
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こちらはツマトリソウです。これも小さな花ですから、ボーッとしていると見落としてしまいがちです。弘法大師堂に近い木道のすぐ側に咲いていました。
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ワタスゲが群生する中に、点々と咲いていたニッコウキスゲです。そういえば、奥日光でも霧ヶ峰高原でもあまり見なくなってしまいましたが、昔見た、あの黄色一面の花畑をいつかまた見れたら良いのですが....。
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淡褐色の花穂を立てていたのはネバリノギランです。ランという名前が付いていますが、これはユリ科の高山植物ですね。花穂に触るとベタベタするので、この名前が付けられたようです。
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ワタスゲってこれが花だとばかり思っていたのですが、チングルマと同じでこれが果穂だったんですね。フワフワの雪帽子みたいなワタスゲで、田代山湿原は見事に彩られていました。
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このワタスゲの群落を見て下さい。田代山湿原の今がまさにその絶頂期として、一面に白い果穂をなびかせていました。こんな素晴らしい景色を堪能させていただき、誘ってくれたO先輩には、ただただ感謝の気持ちで一杯です。
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by coffeeto1 | 2015-07-27 06:00 | 植物

猿倉~田代山湿原@南会津

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栃木県の奥鬼怒の北側が福島県の南会津と境を接する県境に沿って、田代山と帝釈山が並んでいます。例年、オサバグサ祭りが催される場所として知られていますが、先日、職場のOBであるO先輩から、帝釈山と田代山へ登らないかとお誘いを受けました。OGのY子さんも一緒だし、田代山には広々とした湿原があるというのです。この時期の高層湿原には、きっとたくさんの高山植物が咲き乱れていることでしょう。また、上手くすればオサバグサがまだ見られるかもしれません。O先輩の話では、その近くの木賊(とくさ)温泉の川沿いに、とても良い露天風呂もあるから、一泊して汗を流してこようと言うのです。これを聞いて、高山植物が咲き乱れる様を勝手に想像した私は、二つ返事で参加することを決めたわけです。
ということで、7月11日(土)〜12日(日)にかけて出掛けてきましたが、これが南会津町の猿倉にある登山口の標識です。
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この日は、私の車に乗り合わせて出掛けてきましたが、O先輩のご自宅は調布市にありますから、武蔵野線の南越谷駅まで電車で来てもらうことになりました。始発電車に乗って来ても午前7時前くらいの到着がやっとですから、大変ゆっくりした出発になりました。東北自動車道を西那須野塩原ICで下り、延々と山道を走ってこの猿倉の駐車場に到着したのは、午前11時を回ってしまいました。今夜は民宿に一泊の予定ですから、慌てず焦らず、気持ちはゆとりを持ってスタートを切りました。
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先を行くY子さんとO先輩の後姿です。すでに昼に近い時間ですから、かなり気温も高くなってきていますが、足取りも軽く山道に取り付いています。田代山湿原まで2時間弱の道のりです。頑張って行きましょう。
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山道に取り付いて直ぐのところに咲いていたカラマツソウです。日陰でしたが、早くも咲いていてくれました。今回の山行ではたくさんの山野草や高山植物が観察できるだろうと、予感させてくれるお出迎えでした。
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間もなく、こんな水場の看板が出ていました。ここが最後の水場になるようです。このあたりでは、コマドリやクロジの囀りの声がずいぶんたくさん聞こえてきました。この水場の周辺で待ち構えていれば、きっと良い撮影ポイントになると思われますが、今回は目的が違います。次の機会に期待して、足を進めることにします。
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谷筋から少し登った登山道の脇の急な斜面に、白くて小さい花を見つけました。今まで見たことがない花だと思います。何だろう? こんなのを見つけると、興味津々すぐにカメラに収めたくなります。汗を拭き拭き、しゃがみ込んで撮影態勢に入ります。
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後日、撮影した写真を見ながら、種類の特定をしたところ、キキョウ科のタニギキョウになるようです。キキョウと言えば青紫色の花弁が特徴ですが、白いキキョウの仲間は何とも涼やかです。
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森林帯を抜けて、見通しの利く尾根道に出てきました。この日は太平洋に台風11号が発達中でしたが、ここは天気が良くて眩しいくらいです。遠くに見える山並みの山座同定をしてみましたが、一番遠くに霞んで見える山は、昨年Y子さんと一緒に矢板市の八方ヶ原から登った、高原山の釈迦ヶ岳(標高1,795m)になるようです。
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急な登山道の途中で、O先輩から小休止の声が掛かりました。ザックを下して腰を下ろすと、木漏れ日を浴びて黄色いニガナの花が出迎えてくれました。冷たい水を一口飲んで、ホッと一息つくことができました。
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今回、携行したカメラは、オリンパスのミラーレス一眼であるE-M5mkⅡと14-150mmズーム、7-14mmズームの組み合わせでした。出迎えてくれたニガナの花に14-150mmズームをつけて撮影してみました。小型軽量ですが、このようにかなりアップに撮影しても、素晴らしい映像を再現してくれました。
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山道に木道が付けられています。ということは、山頂直下にある小田代湿原はもう少しでしょう。木道を歩き始めると、なぜか気分がウキウキしてきますから不思議です。
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前を行くY子さんもO先輩も、周囲の景色に目を奪われているようです。空気が澄んでいて、遠くまで見通しが効きますから、とても気持ちの良い環境でした。
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ここが田代山の頂上から少し下にある、小田代湿原の風景です。コバイケイソウとワタスゲの白い花が咲き乱れて、山頂の田代山湿原まで行かなくても、ここだけでも十分に満足できる景色を堪能させてくれました。
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それにしても、素晴らしい天気です。空を見上げてみても雲が一つもない快晴です。梅雨時とは思えない上天気に恵まれました。木道の脇に咲いていたワタスゲを撮りながら、あの山の向こうに広大な田代山湿原が広がっているだろうと思うと、自然と心が弾みます。
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小田代湿原から少し登ったところに、遠くの景色がよく見える場所がありました。右側の奥に連なっている山並みは日光連山です。一番右が太郎山でしょうか。左側へ順に、その奥に霞んで見えるのが男体山、少し低い山が大真名子山、そして帝釈山から女峰山へと続く横長の山並みが続きます。眼を左側に転ずると、遠く霞んでいるのが高原山の山並みです。
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ここが田代山の山頂にある高層湿原です。思っていた以上に、広い湿原が広がっていました。まるで、天空の別世界といった風景です。
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山頂にこれだけ広大な湿原があることが驚きです。はるか向こうに見える山並みは、会津駒ヶ岳などが連なる山並みです。ここはまさに別世界のようです。やって来て良かったと思える素晴らしい場所でした。
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ここが田代山(標高1,971m)の山頂に当たる標識板です。お決まりのように、山頂に並んで記念撮影ですが、まさに湿原のど真ん中ですから、山頂というイメージが湧きません。時間が遅くなりましたから、登山者の姿は殆どありません。お陰で我々は、ここで遅いお昼のお弁当を広げることができました。
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広い田代山湿原の一面がワタスゲの白い花穂で覆われていました。まるで、レースのカーテンを敷き詰めたようです。しばし見とれるほど見事な眺めでした。
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遅い昼食を済ませ、この木道を抜けると弘法大師堂という避難小屋があるはずですが、これから目指すのはその先に位置する帝釈山です。その途中には、オサバグサの群生地もあるはずです。
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ワタスゲとコバイケイソウが密生している花畑です。何とも言えない天空の世界を見せてもらったようで、ただただ感激しました。
ところで、今日から今年最初の夏休みをとって、山友とともに山に登ってきます。2泊3日の小屋泊まりとなりますから、その間このブログはお休みにさせていただきます。帝釈山へ登ってきた結果については、戻ってきたらまた紹介しますので、暫くお待ちください。
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by coffeeto1 | 2015-07-23 06:00 | 植物

山野草とクモ類@秋ヶ瀬公園

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関東地方の梅雨明けは三連休中日の7月19日のことでした。いよいよ猛暑の夏本番を迎えることになりますが、都内は連日30度を超える暑さですから、エアコンの効いた室内にいないと、熱中症になりそうです。熱中症予防には水分補給が欠かせませんが、それでなくても冷たいものが欲しくなる陽気です。
6月最後の日曜日に足を運んだ秋ヶ瀬公園のピクニックの森で観察した結果の紹介は今回が最後ですが、この日も朝からとても暑くなって、お弁当を持って行ったのですが、午前中で暑さに負けて退散してきました。でも、頑張って自然観察と写真撮影は欠かせません。今回はまず、山野草の紹介ですがこれはアカネ科のクルマムグラです。茎を巻くように葉が輪生しているのが分かりますが、白い花はとても小さいですね。
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草むらの中に、球形に広がるように花を咲かせていました、今まであまり見たことがなかったので、後から調べてみようと興味を持って撮影しました。図鑑を繰って調べてみたところ、ユリ科のシオデになるようです。
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シオデという名前の由来が全く分かりませんが、花火か開いたような形で球形の花を咲かせていました。ちょっとユーモラスでもあり、興味を引く存在でした。
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さて、この花が分からずに悩んでしまいました。白い花が咲いていましたから、何気なく撮影してきたのは良いのですが、後から調べてみても何だか分かりません。花の色は青紫色ではありませんが、花弁の形からセリバヒエンソウではないかと思いますが如何なものでしょうか?
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オレンジ色の花を咲かせていた、こちらはユリ科のノカンゾウになるようです。カンゾウの仲間にもいろいろありますが、このように1輪づつ花を咲かせるものは、ノカンゾウになるんだそうです。
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むせ返るような草むらの中に、ノカンゾウが何輪か群生していましたが、木漏れ日を受けて涼やかに花を咲かせている姿は、これも夏の到来を予感させてくれる風物詩のようですね。
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森の中を、超の仲間を探しながら散策していたところ、葉の上にカタツムリを見つけました。ヒダリマキマイマイでしょうか?お休みしているようでしたから、邪魔しないようにそっと写真だけ撮影させてもらいました。
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この日のお目当てであったミドリシジミが画面の左側に映っていますが、その写真を撮っていたところ、右奥の方に大きなクモが狙いを定めたように蠢いていました。離れていたので正確には分かりませんが、脚の端から端まで4~5cmくらいはあったと思います。アシダカグモの仲間でしょうか....? よく分かりませんが、エイリアンのようでちょっと気持ち悪い存在でした。
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葉の上で、じっと休んでいるクモを観察しました。イオウイロハシリグモではないかと思います。このクモの脚開長は3cmくらいありました。大きさの違いは大小いろいろありましたが、この周辺でたくさん見ることができました。
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丸っこい体で手足を揃えて休んでいた、面白い格好のクモを見つけました。お腹の直径は1cmくらいあって、結構ボリューム感がありました。調べてみたら、ヤマシロオニグモが一番近いものと思いました。
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これも葉の上で休んでいたものですが、クモの仲間については全くの門外漢ですから、ネットで検索しながらいろいろ調べてみたのですが、残念ながら名前が分かりません。
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by coffeeto1 | 2015-07-22 06:00 | 植物

イワカガミが満開です@八ヶ岳

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茹だるような暑さという表現がちょうどピッタリ当てはまるようなこのところの天気ですが、今朝もクラクラするほどです。これで梅雨明けとなったら、どんな状況になってしまうか? 考えただけでもうんざりしてしまいます。関東地方の平地では、毎日が真夏日で、猛暑日が続いている場所もありますが、山は涼しくて良かったですね。夏の間は、山に篭って仕事が出来たら、こんなに嬉しいことはないと思うのですが、そんな訳にはいかない現実には厳しいものがあります。
このイワカガミの花が咲いていた八ヶ岳の山中は、朝夕は寒ささえ覚えるほどの涼しさで、今日の暑さから比べるとまるで別世界でした。
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この日は、クロユリを見るために唐沢鉱泉から登って来て、昼過ぎに黒百合ヒュッテに到着する予定でいました。写真を撮りながらゆっくり登って来ましたが、それでも午前中には着いてしまいました。お目当てであったクロユリの写真を撮った後、ヒュッテの人のお勧めで、中山峠から展望台にかけてたくさん咲いているという、イワカガミを見にいくことにしました。....お勧めの通り、たくさんの群落を目にすることができました。ここもそんな群落の一つですが、どうですか、地面がイワカガミのピンク色で埋まっています。
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これまでイワカガミは何度も見てきましたが、こんな大群落はあまり見たことがありません。こんな風景を見ていると、頭の中までピンク色に染まってしまいそうです。
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ピンク色の花を総のように咲かせている隣で、白くて可憐な花を咲かせているのはミツバオウレンの花です。こんなコラボも随所で見てくることが出来ました。
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ところどころでミツバオウレンと共生していました。あまりにもイワカガミのピンク色の花が花が多いので、こんな風に白い花が咲いていると、この白さがアクセントになって、逆に目立つ存在になっていたように思います。
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綺麗な花でも、あまりにたくさん咲いていると、お互いに自己主張してその美しさが打ち消されてしまいます。写真に撮る場合でも、こんな風に緑の中に清楚に咲く姿を写したほうが、より美しさが引き立つように思います。
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この山行から帰って写真の整理をしてみたら、2日間で1,500枚くらい撮影していましたが、そのうちイワカガミの写真だけでも300枚くらいありました。それだけみても、いかにイワカガミが多かったか分かっていただけると思います。と
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by coffeeto1 | 2015-07-16 06:00 | 植物

高山に咲くオサバグサ@八ヶ岳

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八ヶ岳でクロユリを見ようと天狗岳登山と抱き合わせで出掛けてきました。でも、上手くしたらオサバグサが見られるのではないかという、実はもう一つの大きな目的がありました。出掛けてきたのは6月20日(土)~21日(日)にかけてのことでしたから、例年の花期としたら少し早いわけです。でも、今年は他の高山植物も開花時期が早まっていますから、もしかしたら一緒に見られるかもしれないという、ほのかな期待を持っていました。クロユリに加えてオサバグサも観察できれば、他の高山植物もたくさん観察できることでしょうから、天狗岳登山と合わせて収穫が大きくなることは間違いありません。....そんな目論見が当たって、今回はオサバグサまで観察してくることが出来ましたから、紹介させていただきます。
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1本立てた長い花茎の先に、たくさんのっ白い花をたくさん咲かせてくれますが、それもみんな下向きに咲かせていますから、メロディを聞かせてくれるハンドベルとか、白いウェディングベルを連想させてくれるような花姿です。
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オサバグサが咲いていてくれたとはいえ、例年に比べて花期はずっと早いはずです。鬱蒼とした山の中に、まだ蕾をたくさんつけたオサバグサが、少しずつ花を開いていてくれました。
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こちらの株はかなりたくさんの花を咲かせてくれています。根元に広がる葉を見ると、まるでシダ植物かと思うような、独特な形をしています。
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数年前に、登友会の仲間と八ヶ岳を縦走した時初めて見た高山植物ですが、このように白い花を吊り下げたベルみたいに咲かせる花は、他に見たことがありませんでした。高い山に登らなければ見られない花ということと相まって、今回も是非見たい花の一つでした。
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冷たい谷川の流れるすぐ脇に、こんなオサバグサの群生地がありました。湿気の多い場所を好んでいるように思いますが、おとぎ話の世界に踏み込んだような雰囲気がありました。
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今回は、唐沢鉱泉から登り、黒百合ヒュッテに泊まって東天狗~西天狗に登ってきましたが、行程の多くの場所でオサバグサが見られました。いずれも林床に生えていましたが、標高は2,000mから2,500mの場所に集まっていたように思います。
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by coffeeto1 | 2015-07-13 06:00 | 植物