
今年のゴールデンウィークでは、5月6日から8日までの最後の土日を絡めた2泊3日の日程で、野鳥写真を撮りながら自然観察をして来ることを計画しました。自然の中にどっぷり浸かって、まずは野鳥写真の撮影を目指すことにしましたが、そこに何がしかの山野草が咲いていれば、撮影したくなってしまいます。常時野鳥が出ているわけではありませんから、今回はそんな山野草の写真を中心に紹介していきたいと思います。
まず最初はシロバナエンレイソウです。渓流沿いの散策路を歩いていたときに、三脚を立てて野鳥の出現を待っていた時、対岸に咲いていたこの花を見つけました。一つ見つかると、その直ぐ近くに2つ3つと花を咲かせている姿が目に入りました。

こちらはスミレの仲間ですが、シロバナエンレイソウの写真を撮った渓流沿いで見つけたものです。この辺りで幾つかの山野草を見つけて、夢中で撮影してきましたから、これがなんというスミレかハッキリと記憶に残っていませんでしたが、深く切れ込んだ葉の形からエイザンスミレであるように思います。

こちらは、花茎に蕾を膨らませていたところですが、ベニバナイチヤクソウであろうと思います。本格的な花のシーズンはこれからだと思いますが、こんな蕾を付けたものがたくさん見つかりました。花期にはこの辺りに見事な群落が広がっていることでしょう。

少し薄暗い林床に、目立たない花を咲かせていたこれはルイヨウボタンです。葉の形がボタンに似ているところからこの名前が付けられたようですが、薄緑色の目立たない花を咲かせていました。

ミズバショウは、既に花の最盛期を過ぎて大きな葉ばかりが目立ちましたが、よく見ると、咲き遅れた小さな花が咲いていました。これも記録に残しておきたい自然の姿です。

車が通れるくらいの広さがある、未舗装の道の脇に咲いていたムラサキケマンです。緑一面の草むらの中には、他に咲いている花はありませんから、この紫色の花の集まりがとてもよく目立っていました。

こちらは何処でもよく見られるセイヨウタンポポの花です。外来植物として勢力を広げ、在来種のカントウタンポポは次第に減少しているようですが、こんな山の中にも生育していました。この辺りはみんなこのセイヨウタンポポであったと思います。

こちらはミツバツチグリでしょうか。これも東京周辺を始め何処でもよく見ることができる山野草です。ここでは、黄色い花がとても良く目立っていました。

この花姿を見ればいいすみれの仲間であることは直ぐにわかります。花弁の模様です上弁が白く、花弁に暗紫色の色合いが出ていることや、葉の形などからニョイスミレであると思います。場所にもよりましたが、たくさん咲いていました。

こちらもスミレの仲間です。牧場から道路に沿って少し登ったところに、この花の群落を見つけました。遠目にはタチツボスミレかと思ったのですが、近寄ってよく見ると、花が少し大き目で、葉の形もタチツボスミレの葉とは違います。

このスミレの距の部分は球形をしていて、葉の形は披針形であるところからスミレサイシンであると思います。春先に相模湖近くの山でナガバノスミレサイシンをたくさん観察しましたが、こちらの葉は長くありませんから、ただのスミレサイシンになると思います。

別荘地帯へ続く道を歩いていたところ、前方の道路脇に動く小動物を見つけました。直ぐにカメラを構えて撮影しましたが、それはリスであったようです。

私の存在には気がついていないようでしたが、地面に落ちている木の実か種のような餌を探しているようでした。忙しそうに動いて間もなく見えなくなってしまいましたが、慌てて撮影することができた写真です。

こちらは、ダム湖のほとりを歩いている時に撮影することができたチョウの仲間です。キタテハかと思って撮影してきましたが、後翅に水色の斑がありません。自宅で図鑑と見比べながら確認したところ、前翅の模様からこれはエルタテハになるようです。