私が生まれ育ったのは長野県で、高校を卒業するまでここで生活していましたが、今では東京で暮らす日々の方がずっと長くなってしまいました。ところが、先日オオマシコが出ていると頂いた情報は、まさに私が生まれ育った故郷のすぐ近くだったのです。子供の頃には、その近くまで行って遊んだ思い出もありましたから、これは足を運んで確認してこない訳にはいきません。...という訳で、今年最初の3連休に足を運んでみることにしました。当然のことながら、車中泊で2泊3日の予定を立て食料や飲み物なども十分に仕込んで行ってきたのですが、前にも書き込んだように2日目でお目当のオオマシコをゲットできたのと、1泊目の朝方の酷い冷え込みに耐えかねて、これは堪らんと早々に退散してしまいました。
今回は、そんな状況で撮影してきたオオマシコの写真を紹介したいと思います。
この場所は、まだ子供の頃に小学校の遠足で足を運んだ峠のすぐ近くでしたから、ある程度の土地勘がありました。それだけに、何とかゲットしたいという思いが強かったように思います。
3連休で時間的に余裕がありましたから、初日は中央高速の渋滞があったとしても、昼過ぎに到着できれば良いというつもりで、ユックリと自宅を出発しました。でも、予想していたほどの渋滞もなく、昼前には現地に到着できて、昼食を食べてからおもむろに探鳥に取り掛かるほどの余裕がありました。
到着して直ぐ、そこにいた方に声を掛けて、オオマシコの出現状況などを聞かせてもらったのですが、その方が、何と昨年のゴールデンウィークに足を運んだ長野市周辺でお会いした I さんでした。こんなところで再会できて感慨ひとしお、楽しく探鳥することができました。
その I さんに導かれるように探鳥を始めた訳ですが、何と直ぐにオオマシコの群れと遭遇することが出来たのです。そこで撮影することはできませんでしたが、ここにいることは間違いない 。そんな確信を持って以後の探鳥に取り組むことが出来ました。でも、その日の午後はそれ以上の収穫がなく、空振りに終わってしまったのです。
I さんの情報では、午前中によく出るとのことでしたから、翌日は朝一番から気合を入れて探鳥に臨みました。....とは言っても、近くの道の駅で車中泊をしていましたが、厳冬期用の寝袋の中で気持ち良く熟睡していたら、目覚めたのが午前7時でした。これには私としてもちょっと慌ててしまいました。
暖房を兼ねて車内でお湯を沸かし、朝食を済ませてから前日の場所へ移動しました。冷え込んでいましたが、この日も良いお天気に恵まれました。カメラを担いで歩き始めると、間も無く地元の方が写真を撮っていました。とてもラッキーなことですが、そこにいたのがこのオオマシコでした。この日は、この方と意気投合し、昼までご一緒させてもらい、何度もオオマシコと遭遇することが出来ました。
オオマシコは、群れで活動してハギやその他の木の実を採餌しています。でも、この写真の個体は1羽だけで立木の上に留まっていました。2〜3羽でいるものから10羽近くの群れでいるものまで、何回か遭遇することが出来ましたが、なかなか思うような写真が撮れないのはいつものことです。(^^;;