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採餌するベニマシコ@渡良瀬

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この日は、朝から渡良瀬遊水池で野鳥観察を始めました。朝一番は、ゴルフ場脇の葦原から飛び立つタカ類の観察に時間を使いましたが、既に紹介してきたようにハイイロチュウヒの飛翔を撮影することが出来ました。その後、周辺を回って野鳥観察をすることにしましたが、葦原の中を流れる水路でツルシギを観察したのをはじめ、小春日和の絶好なお天気に恵まれて、散策するにつれていろいろな野鳥写真を撮影することができました。一定の成果を挙げることができましたから、気を良くして谷中湖を回る外周道路を歩いていた時、今度は中の島に続く湖内の通路脇で、もう一つのお目当てであったベニマシコに遭遇することが出来ました。
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これはとてもラッキーでした。谷中湖の中の通路には、ほとんど鳥影が無かったのですが、この木の脇に来た時、何やら気配を感じて見上げると、枝先に野鳥の群れを見つけることが出来たのですが、それがベニマシコの群だったのです。
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この木には、たくさんの実がなっています。これがベニマシコたちのお目当の餌になっているようですが、この木は一体何という木でしょうか? 撮影時には全くわかりませんでしたが、後から調べてみたら、アキニレが近いのかなと思うのですが如何なものでしょうか?
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10羽近い群れで、この実を啄ばんでいましたが、中にはとても紅色が綺麗な個体が目に付きました。ベニマシコの場合、♂と♀では羽衣の色合いが全く異なりますから、雌雄の識別が楽ですね。
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こちらはベニマシコ♀の個体になります。羽衣は♂と比べると地味な色合いですが、背面に2本の白い翼帯が出ますから、これが確認できるとベニマシコだと分かります。
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逆さになって、ニレの実を啄ばんでいます。美味しい実が一杯ありますから、枝から枝へと飛び移りながら、ベニマシコたちはもう夢中で啄ばんでいるようでした。
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ベニマシコは、草原でセイタカアワダチソウの実を食べているという印象が強かったのですが、こうして群れで立ち木に飛来して、木の実も餌として採餌しているのですね。ベニマシコ探しには、草原ばかりでなく、潅木の上も注意して探さなくてはなりません。
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アキニレの実を咥え取ったところですが、どこかの浮世絵に、こんな感じのポーズをとっていたものがあったような気がします。東京周辺でもたくさん観察できたら嬉しい野鳥ですが、今シーズンは果たしてどんな状況になりますか....(^。^)
by coffeeto1 | 2015-12-17 06:00 | 野鳥
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