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間近なオオヒシクイ@上越

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新潟県上越市の朝日池へ行って、ガンやハクチョウの仲間を観察してきました。すでにたくさんのガンの仲間が飛来していて、所期の目的はほぼ達成することが出来ました。一番のお目当はハクガンの群れを観察することだったのですが、まだ飛来していないようでした。数年前に来た時は、12月中旬でしたから、到着して間も無くハクガン13羽の歓迎を受け、感激したことをよく覚えています。今回は11月の三連休でしたから、時期的には少し早かったようです。
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それでも、ガンの仲間はこのオオヒシクイやマガンなど、とてもたくさん集まっていて、賑やかに池から飛び立っていったり、また大群で池に舞い戻ってきたりを繰り返していました。
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池のほとりで飛翔する姿や、池に浮かんで羽を休める姿はタップリと観察することが出来ました。写真もずいぶん撮影できましたから、今度は少し周辺の田んぼを巡って、採餌している姿も観察してみたくなります。
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昨年は宮城県の伊豆沼や蕪栗沼の周辺で大群のマガンやヒシクイが採餌する姿を観察することが出来ましたから、今回もまたそんな姿を観察してみようと思ったのです。でも、さすがに伊豆沼とは規模が違いますから、田んぼに降りている群れを見つけるのは苦労しました。
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ここで見つけたオオヒシクイは、みんな頭を上げていますが、これは明らかに警戒態勢を取っているものと思われます。非常に警戒心の強い鳥ですから、離れた場所で車の中から撮影しても、このように頭を上げて警戒をはじめました。この周辺には100羽を超える群れが降りていましたが、こちらが少し動いただけで驚いたように全羽が飛び上がり、朝日池に向かって飛び去ってしまいました。
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畦に上がったオオヒシクイですが、亜種ヒシクイより一回り大きくて、額からくちばしにかけてほぼ一直線であるところが特徴です。図鑑の解説によれば、我が国に飛来するヒシクイのうちの、8割はオオヒシクイであるとのことです。
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朝日池は、ここで越冬するガン達の避難場所になっているようでした。
池のほとりで観察していると、日の出と夕暮れの時間帯だけでなく、昼間帯でも頻繁に出入りを繰り返していました。きっと、この近くの田んぼで二番穂を啄ばんでいても、車や人が近付くと警戒して、ここへ逃げ込んでくるようです。暫らくするとまた大群で飛び立っていきますから、正にここが避難場所として機能しているようでした。
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大空を鉤になり竿になりと、見事な編隊飛行を見せてくれるオオヒシクイです。飛翔中はそんなに大きく感じなくても、実際は全長90-100cmもあります。同じ仲間のヒシクイでも78-89cmということですから、カモ科の野鳥の中でも大型の部類に属しますね。
by coffeeto1 | 2015-12-04 06:00 | 野鳥
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