11月の三連休に、新潟県上越市の朝日池へ探鳥に行って来ました。一番のお目当はガンの仲間の、特にハクガンを観察することだったのですが、時期的には少し早かったようです。でも、マガンやオオヒシクイなどはたくさん飛来していましたから、ほぼ期待通りの成果を上げることが出来ました。ガンの仲間は千島列島から北海道へ渡るコースで渡来するようですから、ハクガンはもう少し寒くなって、北の地方が雪に覆われて、エサ取りが出来なくなったら、次第に南下してくるものと思います。来年以降はもう少し季節を考えて足を運んできたいと思いますが、それでも今回は、思いがけずオジロワシを観察することが出来ましたから、紹介したいと思います。
現地に到着したその日、先着していたカメラマンさんから、対岸の枯れ木にオジロワシが留まっていることを教えてもらいました。思い掛けない観察対象の出現に、喜びながら撮影したのが一番上の写真ですが、いかんせん距離があります。
朝日池では、近くの道の駅で車中泊をしながら2泊3日のスケジュールで滞在しましたが、このオジロワシは連日のように姿を現してくれました。でも、殆ど対岸の立木の上に留まって、あまり動き回ることはありません。それでもこの時は、鋭い声で雄叫びをあげていました。
初日は、立木に留っている姿ばかりで、飛び立ったところを撮影するチャンスには恵まれませんでした。次の日も、立木の天辺に留ったきり、ほとんど動く姿を見せてはくれませんでしたが、ところが突然飛翔してくれました。よく晴れていましたから、好条件の撮影チャンスに恵まれました。
力強く飛翔していきますが、黄色くて大きくガッシリしたくちばしと、名前の由来となっている白い尾羽が見えますね。これがオジロワシの成鳥の特徴です。
ここ朝日池に到着して直ぐに、近くにいたカメラマン氏が、今年はここに2個体のオジロワシが来ていると教えてくれました。ここまで見てきたのは、尾羽の白い成鳥と思われる個体ですが、果たしてそれ以外にも確認できるのでしょうか?
ほのかな期待を抱きながら、日がな一日池のほとりで観察していたところ、またまたオジロワシが飛翔してくれました。でも、今度の個体は少し様子が違います。尾羽が白くないところはもちろんですが、クチバシの先端が黒色をしているところも、これまで見てきた成鳥と異なります。
若鳥と思われるオジロワシの個体を追いかけていたところ、本当に偶然ですがもう1羽のオジロワシがファインダーに入ってきました。まさかの出来事ですが、オジロワシの成鳥が絡むように飛翔してくれたのです‼︎❗️
本当に嬉しいことに、この2個体は対岸の立木に留まろうと、絡むように飛翔してくれました。前日は、立木の天辺に留まって、全くと言っても良いくらい動きのなかったオジロワシが、この日はとても活発に動き回ってくれたのです。
立木に留まった個体が、羽ばたきの練習をするように翼を広げてくれました。ずっと待ち構えていた私に、サービスしてくれているようです。
待てば海路の日和あり....ですかね o(^_-)O