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仙丈ケ岳から小仙丈ケ岳へ

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仙丈ヶ岳(標高3,033m)の山頂で、暫く周囲の景観を楽しんだ我々は、下山口である北沢峠方向へ足を進めることにしました。狭い山頂に次々と登山者が登って来ますから、周囲の景色をカメラに収め、勿論脳裏にもしっかり刻み込んで、溢れかえる登山者が山頂からこぼれ落ちないうちに、山頂を後にすることにしました。この日は天気に恵まれ、北アルプスから中央アルプス、八ヶ岳に秩父連山、富士山とそしてもちろん南アルプスの山並みまで、全ての山を視界に入れることができました。おまけに、山の爽やかな涼気に全身で浸ることができましたから、本当に命の洗濯ができたような気がいたします。
この写真は、小仙丈ヶ岳方向へ足を進めるEさんの後ろ姿です。
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ちょっと下ってきたところで、仙丈ケ岳の山頂方向を振り返って見ると、3,033mの山頂はこんなに沢山の登山者でごった返していました。凄いもんですね。これでは、一人二人転げ落ちても不思議じゃないですよ。
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これは、仙丈ヶ岳直下の大仙丈沢カールです。山頂付近に降り積もった雪が氷河となって山肌を削り取った跡です。この他にも前に紹介した薮沢カールや、小仙丈沢カールなど、ここ仙丈ヶ岳の周辺には、氷河の名残が幾つか残っていました。
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頂上直下から撮影した南アルプスの山並みです。右側のピークが北岳(標高3,193m)です。その直ぐ左側に富士山が霞んで見えます。左側に連なる山並みは鳳凰三山ですが、右から薬師岳(標高2,780m)、観音岳(標高2,841m)、地蔵岳(標高2,764m)です。
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仙丈ケ岳から小仙丈ケ岳へ向けて尾根道を下っていくと、甲斐駒ケ岳(標高2,967m)がその右側に摩利支天(表横2,820m)と、左側には鋸岳(標高2,685m)に続くノコギリ尾根を従えて、荘厳な姿を見せてくれました。
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こちらは鳳凰三山です。左側から続く早川尾根の先にオベリスクの立つ地蔵岳(標高2,764m)、その右に向けて観音岳(標高2,841m)、そして薬師岳(標高2,780m)と続いています。
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小仙丈ケ岳(標高2,864m)に到着しました。時刻は午前11時を少し回ったところです。我々は、爽やかな空気に包まれて、ここでお弁当を広げることにしました。そして、お決まりの記念写真を撮影します。
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稜線上の登山道の脇に、イワカガミの花が咲いていました。もう花期は過ぎ去ろうとしていますが、ここにはまだ咲き残っていてくれました。イワカガミを見るのは、おそらくこれが今シーズン最後になると思います。
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こちらも登山道の脇に咲いていたウサギギクです。でも、草丈はずいぶん低いです。とてもかわいいウサギギクですが、でもとてもよく目立っていました。
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岩と岩の間に咲いていたこの花は、セリ科の高山植物でシシウドの仲間かボウフウの仲間になると思います。この仲間は同じように見えてしまい、私には識別するだけの知識がありません。
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仙丈ケ岳から小仙丈ケ岳にかけては、なだらかな草原が広がっていました。その間を抜けるように続くトレイルを辿っていくと、周囲の草原の中にいろいろな高山植物が観察できます。これは、オヤマノエンドウであると思います。
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白い花を疎らにつけていたこちらは、セリバシオガマになります。仙丈ケ岳ではヨツバシオガマがとてもたくさん観察できましたが、このセリのような葉を広げたセリバシオガマは、あまりたくさん見ることができません。
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5弁の白い花を咲かせていたこちらは、バラ科のチングルマです。これも山に登るとよく見ることができる高山植物ですね。
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チングルマの名前の由来は、花が咲いた後のそう果から延びる羽状の花穂が何本も集まっている姿を、稚児車に見立てて付けられたということです。ここでは、花の咲いた状態のものばかりで、花穂が出ているものは見られませんでした。
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夏の遅い時期に花を咲かせるトウヤクリンドウです。この仙丈ケ岳でも、蕾はいくつか見てきましたが、花を開いているものはこれが最初であったと思います。薄いクリーム色の花弁に、黒褐色の斑が散っています。
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こちらはホシガラスです。撮影したのは、馬の背ヒュッテから仙丈小屋へ至る間の、尾根道を歩いている時だったと思います。尾根道の先を見ると、遠くの枯れ木に留っている姿が見えました。
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飛ばれないようにと、何枚かシャッターを切りながら近づいて行きました。今回使用したカメラはOlympus E-M5mkⅡ + 14-150mmです。一杯までズームアップすると、35mm版換算で300mm相当の画角になりますが、このくらいに撮影できるところまで近づいたら、飛ばれてしまいました。
by coffeeto1 | 2015-08-22 06:00 | 風景
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