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休耕田にいた不明ジシギ@海老名

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9月の三連休の初日に、シギチがたくさん入っているという情報を貰った休耕田へ野鳥観察に出掛けてきましたが、実はこの日もう一ヶ所、別の場所で未見の珍鳥情報を頂いていました。どちらへ行こうか迷ったのですが、珍鳥の方は撮影できる距離がかなり遠いということでしたから、それならいろいろな種類のシギチを撮影した方が良いやと思い、休耕田を目指すことにしたわけです。
結果的にはこれが正解で、くだんの珍鳥は既に抜けてしまったようで、この日は見られなかったようです。
ところで、このジシギを見て下さい。タシギに比べると、明らかにくちばしが短いですね。当日撮影したタシギと思われる個体の写真を次に紹介しますから、見比べて下さい。
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こちらは、タシギと思われる個体です。ちょっと距離が遠かったので、単純に比較できる写真にはなりませんが、体の大きさとくちばしの長さのバランスが明らかに異なることが分かると思います。
また、背面の羽衣も異なりますから、これからじっくり見ていきましょう。
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さて、この写真では目先の黒色の線に注目して下さい。オオジシギはこの線が細く、チュウジシギは太目であると言われています。上の写真のタシギはこの線が太いですが、この写真の個体も同じくらい太いですね。
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今まさにミミズを飲み込もうとしていますが、採餌行動を比較すると、オオジシギは水田や草地内でミミズ類や甲殻類などを取るということです。チュウジシギは他のジシギ類よりも多少乾いた場所でミミズ類をよく取り、昆虫類も食べるということです。
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この日、休耕田でムナグロの群れと一緒に餌取りをしていたタシギですが、ムナグロと比べると、かなり茶色味が濃く見えますね。
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体の色は、オオジシギは淡色に見える傾向ですが、この個体もタシギのように色は濃い方であると思います。また、肩羽に注目すると、タシギは前縁の白い縁取りが太く、後縁には殆どありません。この写真の個体は、羽縁の白い縁取りが前縁にも後縁にもあることが分かります。また、その縁取りは細めであるところから、これは幼鳥に見られる特徴です。総合的に見て、この個体は今年生まれの若いチュウジシギではないかと思われますが、如何なものでしょうか?
by coffeeto1 | 2014-09-24 06:00 | 野鳥
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