このところの都内の陽気は、8月中だというのに、一足飛びで秋になってしまったように感じるほど涼しくなっています。これも、「平成26年8月豪雨」の余波になるのでしょうか....? 異常気象の一つであることは間違いないと思います。涼しくて、過ごしやすいのは良いのですが、夏らしくない夏になってしまって、肩透かしを食わされたような気もします。この後、どんな気候変動があるのか、とても気になるところです。
この写真は、コーヒー党一家の2度目の夏休みとして蔵王へ遊びに行って来た時に撮影した地蔵山の姿です。ロープウェーでここまで登って来ましたが、前回紹介した三宝荒神山に登ったあと、この木道を利用して地蔵広場の反対側に構える地蔵山も登ってこようと向かっているところです。
この頃はまだ、都内に猛暑の日が続く気候でしたから、山の涼しさを大変ありがたく感じながら、夏休みの一日を楽しんできました。
木道の直ぐ脇に花を咲かせていたカノツメソウだと思います。アキノキリンソウのボリュームに負けそうですが、白くて可愛い花をたくさんつけているカノツメソウも元気な姿を見せてくれました。
登山道の途中に生えていたコバノイチヤクソウです。コーヒー母さんが気付いて、この花は何?..と聞いてくれましたから、見逃さずに撮影することが出来ました。たまには自然観察のお役に立ってくれることもありますから、普段から有難いパートナーです。
これは、地蔵様が安置されていた広場からワサ小屋を経由して、熊野岳へ続く登山道を示す道標です。
実は、地蔵山へ直登する積りでいたのですが、この写真を撮りながら道を間違えていたというのが本当のところです。でも、結果的には新たな収穫もあり、大正解のルート選定になりました。
これはシロバナハナニガナの群落です。三宝荒神山ではあまり目立たなかったのですが、こちらにはシロバナハナニガナの群落があちらこちらで良く目につきました。
登山道を登り始めてから暫くして、これは地蔵山への直登ルートではないことに気が付きましたが、折角ですからワサ小屋跡から尾根伝いに地蔵山へ登ってみることにしました。これは、ワサ小屋跡から望む熊野岳(標高1,841m)です。あそこまで行けば五色岳とお釜を望むことが出来たと思いますが、コーヒー母さんとチョコちゃんが一緒ですから、今回は残念ですがここまでとします。
ヤマハハコと一緒に咲いていたこの黄色い花はミヤマコウゾリナであろうと思います。タンポポによく似た花姿をしていますが、キク科の高山植物になります。写真の下に見える黄色い花はオトギリソウです。
こちらはネバリノギランです。今までは、単独か2本程度で咲いているところしか見られませんでしたが、ここでは珍しく群生していました。
これは、ワサ小屋跡から地蔵山に続く木道です。向こう側に見えるのが地蔵山の山頂です。尾根道になりますが、この辺りを吹き抜ける風はとても涼しく、肌寒ささえ感じました。真夏にこんな空気を味わえるのは、山歩きならではと思います。
地蔵山に至る木道を歩いていて驚いたのは、木道のすぐ下にこのモウセンゴケが自生していたことです。一応尾根道に当たりますから、ここが湿地帯であるとは思えませんから、こんな花が咲いていたことに驚かされました。
地蔵山(標高1,736m)山頂での記念写真です。風が強く、かなり寒くなってきましたが、近くにいた登山者の方にお願いしてシャッターを押してもらいました。
地蔵山の山頂から見た風景ですが、下の方にロープウェーの中間駅である樹氷高原駅が見えました。午後から雨という天気予報ですから、早く切り上げて、あの中間駅の左側にある水色の三角屋根の建物の前からリフトに乗って、いろは沼の周辺も散策してきたいと思います。
地蔵山にもシロバナトウウチソウがたくさん咲いていました。特にここには群生が見られましたから、撮影せずにはいられません。
地蔵山の山頂からロープウェーの地蔵山頂駅まで下山するルートは、岩がゴロゴロした道でした。地蔵山の山頂直下の岩場に群生していたこちらは、ヤマハハコです。
地蔵山からだいぶ下ってきたところに、このミヤマアキノキリンソウの群落がありました。普通に見られる山野草で、既に盛りを過ぎているようでしたが、とてもよく目立つ群落でしたから、これも押さえておきたい風景とカメラを向けました。
ロープウェーの地蔵山頂駅周辺には、到着した時には気が付きませんでしたが、ウツボグサが点々と自生していました。平地でも見られる山野草ですが、その時期は初夏の6~7月頃です。8月中旬に見られるのは、やはり標高の高い山であるせいだと思います。