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ギフチョウのいた山で@相模原~その3

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春先に木々の若葉が萌え出す頃、萌黄色した山の風景を 『山が笑う』 と表現することがありますが、これからの時期がまさに、そんな季節に当たるのだと思います。良い季節になったもので、この時期の山歩きは本当にワクワクします。
山の麓では桜の花が満開でしたから、期せずして花見が楽しめたわけですが、山道を歩いていると、あちらに一本、こちらに一本と、ツツジの花も目に付きます。この山の中でも、春は着実に時を刻んでいるようですね。そのすぐ脇では、ツツジほど目立ちませんが、ウグイスカグラもしっかり自己主張していました。
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淡いピンク色の細長い漏斗状の花を咲かせるのが、ウグイスカグラの特徴ですが、葉や苞の縁に毛があるものは、ヤマウグイスカグラになるようです。この写真ではそれが確認出来ませんから、普通のウグイスカグラなんでしょう。名前の由来はよく分かりませんが、ここがウグイスの鳴く舞台になってくれるのでしょうか?
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淡黄色のビーズの暖簾を吊り下げたような、見事なキブシの花を見つけました。この花も春先の野山を彩る、大事なキャストの一人です。
それにしても、この枝には随分たくさんのビーズが垂れ下がっていて、賑やか過ぎるくらいです。
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ふつうのキブシは、こんな感じで咲いていると思います。図鑑によれば、キブシは雌雄別花であるということですが、垂れ下がっている花序の長さは雄花が長く、雌花は短めであるようです。
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また、花の色も雄花は淡黄色であるのに対し、雌花は淡黄緑色であるところが異なるようです。それでは、この花はいったいどちらでしょうか?あまり自信はありませんが、雄しべの先端に黄色い葯が付いているのが見えます。雌しべは雄しべより少し短めですから、これは雄花ではないかと思いました。
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県道わきの駐車場に車を置いて、脇道を入り、登山道に取り付く直前にこんな桜並木がありました。今がまさに満開です。見事なものです。期せずして満開のサクラ見物をすることが出来ました。以前、サクラの花で吸蜜するギフチョウを観察したことがありましたが、今回は残念ながらそんな姿を見つけることはできませんでした。
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谷川を挟んだ反対側の山の際にも、逆光の中でしたがこんなサクラが咲いていました。ここに咲いているのは1本だけですが、陰になった山肌に浮かび上がっているようでした。
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下山後に、近くにあったお寺の境内に咲いていた、ミツマタの花です。道路から垣根越しに撮影していますから、背景が良くありませんが、ポンポン玉みたいに丸く咲いている、ミツマタの形状が分かります。
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これが山のあちらこちらで咲いていたツツジの花です。赤紫色の花弁は、まだ若葉が出揃っていない山中では、とてもよく目立ちました。これから、色々な種類のツツジが咲き競ってくれるものと思いますが、先陣を切って咲いてくれたこのツツジは、何という種類でしょうか?
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ツツジの花を少しアップで撮影してみました。色合いからして、ミツバツツジかトウゴクミツバツツジではないかと思いますが、まだ葉が展開していないのでよく分かりません。
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峠から里へ下ってくる途中の山の斜面に、白くて大きな花を咲かせていた樹がありました。ハクモクレンでしょうか?
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里まで下って来たところ、民家の庭先にも立派なハクモクレンの樹が、満開の花を咲かせていました。葉が展開する前に直径10cmほどの白い花を咲かせていますが、コブシよりずっとボリュームがあります。
山も里も、ここでは春満開です。
by coffeeto1 | 2014-04-13 06:00 | 植物
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