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覚満淵の山野草~その2

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これまで続けてきた〝コーヒー党の野鳥と自然〟は、ブログの容量がほぼ一杯になってきたことから今回で一旦終了し、新しいブログとして〝コーヒー党の野鳥と自然 パート2〟へ移行することにしました。これまでと同じように、野鳥を中心に自然とのふれ合いを紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、本ブログの最終回は、前回からの続きで、梅雨明けして間がない7月最後の週末に、赤城山の覚満淵で自然観察を兼ねて涼味を満喫してきた結果を紹介します。爽やかな空気に包まれて、それはまさに命の洗濯といった感じでした。都内に比べると、朝夕の涼しさは格別で、エアコンの効いた部屋にいるより涼しいことは間違いありません....というより、半袖では寒いくらいですから、上に1枚重ね着をしていました。こんなに素敵な環境であれば、夏の間仕事がなければ都会に戻るのが嫌になるくらいです。
野鳥の繁殖シーズンはそろそろ終わりですから、山野草観察に主眼を置いて場所の選択をしました。
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これは、湿原の中に設けられた木道です。早朝は朝靄が立ち込めて幻想的な風景になり、カメラマンが何人か写真を撮りに来ていました。でも、朝に弱いコーヒー党は朝靄に煙る風景は撮れず、こんな写真ばかりです f^_^;)
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今回は、山野草の観察をメインに、野鳥写真が撮れたら嬉しいと思ってやって来ましたが、野鳥はそこそこでも、山野草はたくさんの写真が撮れました。こんな湿原が広がっていますから、その中を歩き回っているだけでも気持ちが良いものです。
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これはナデシコの花です。高山植物のエゾカワラナデシコは花弁の基部まで深い切れ込みがありますから、この花とはちょっと雰囲気が違いますね。ビジターセンターの駐車場の近くに咲いていたものですから、もしかしたら自然のものではなく、園芸種であるかもしれません。
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ここを訪れたのは、7月最後の週末でしたが、湿原の中にはこのクガイソウの花がとてもたくさん咲いていました。場所によっては群生しているところもありましたが、固まってゴチャゴチャ咲いているところより、こんな感じの方が見た目に涼やかであると思います。
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これもたくさん咲いていたヨツバヒヨドリの花です。この花には、アサギマダラやヒョウモンチョウの仲間がやって来て、吸蜜している様子がよく見られました。チョウには美味しい蜜が吸える花であるようです。
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湿原の中に設置された木道の脇に、ヒョロッとした姿を見せていたものですが、これはハナチダケサシでしょうか?自信を持って識別できないのが残念ですが....。 
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湿原の中で、ちょっと変わった花を見つけました。茎から出ている葉の付け根の、葉腋と呼ばれているところに花を咲かせています。図鑑で調べてみたら、これはシソ科のヒメシロネになることが分かりました。
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こちらはオトギリソウになると思いますが、咲いていたところが湿原の中ですから、サワオトギリであるかもしれません。残念ながら私には、その明確な違いを見極める知見がありません。
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これは草原の中にひっそりと咲いていた山野草です。花の形からランの仲間であろうとは想像がつきましたが、初見の花ですから名前も分からず撮影してきました。後から調べてみたら、ラン科のヤマサギソウか、オオヤマサギソウの何れかであることが分かりました。
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夏の高原を散策するとよく目に付くワレモコウです。暗赤紫色の花穂をつけた独特の形状が、この季節の草原には欠かせない、山野草の仲間です。赤トンボでも留まってくれたら面白かったのですが....。
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櫛の歯のような形の葉を互生させているのが特徴のノコギリソウです。ここでは高さ7〜80cmほどの高さに花をつけていましたから、草原の中でも目立っていました。
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これは見るからに涼やかで可憐な花姿に、思わず見惚れて撮影してきました。これはヒメイワギボウシです。同じ仲間のユリ科にはコバギボウシなどがありますが、花姿はこちらの方がずっと洗練された感じです。
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暗赤紫色の花をつけていたヤマホタルブクロです。覚満淵から大沼へ流れ下る川のほとりに咲いていました。晩春から初夏にかけてが花期だと思っていましたが、ここではまだ咲いていてくれました。
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こちらは平地でもよく見ることができるネジバナです。ビジターセンターの駐車場で、車中泊をしながら夕食の準備をしていた時、すぐ脇の草むらに咲いているのを見つけました。
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これも同じくビジターセンターの駐車場の脇に咲いていたゲンノショウコです。やはり平地でも普通に見られる山野草ですが、山では同じ仲間のハクサンフウロばかり見てきましたから、このゲンノショウコが新鮮に見えてしまいました。
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by coffeeto1 | 2016-08-24 06:00 | 植物 | Comments(0)

覚満淵の山野草~その1

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赤城山の標高1,300メートルのところに大沼と小沼という湖がありますが、その間に挟まれるように、覚満淵という高層湿原が位置しています。〝小尾瀬〟とも呼ばれる覚満淵は、周囲は30~40分もあれば一周出来るように、木道と散策路が整備されていますから、日帰りで楽しんでくるにはちょうど良い場所であると思います。ゆっくり散策するとたくさんの山野草が観察できて、野鳥やチョウ・トンボの仲間も豊富ですから、自然観察の楽しめる場所になります。
この写真は、鳥居峠から覚満淵を撮影したものですが、奥に見える湖が大沼です。今回から2回にわたって、そこで見てきた山野草を紹介してみたいと思います。
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ここに来るようになったのは、向こうに見える黒檜山(標高1,828m)をはじめ、地蔵山(標高1,674m)や長七郎山(標高1,579m)などへの登山の目的がありました。でも、今では覚満淵での自然観察のために足を運ぶようになりました。
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冬の間は、スノーシューを履いて歩き回ったこともありましたが、コナシの木にアトリやレンジャクなどの野鳥も飛来して来て、まじかに写真を撮ることが出来ました。季節を問わず楽しめるところだと思います。
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日当たりの良い草原を歩いていると汗が流れますが、森の中に続く涼しい散策路を歩いていくと、鬱蒼とした茂みの中で咲いていた、マルバダケブキの花を撮影することが出来ました。
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覚満淵の東側に続くなだらかな斜面には、草原が広がっています。その中を汗を拭きながら歩いていくと、ヤマオダマキの花が出迎えてくれました。歓迎してくれているようですから、すかさず撮影させてもらいました。
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こちらも草原の中に咲いていたノアザミの花です。草原の中に着けられた散策路を歩いていくと、葉の先端が棘のように尖っていて、チクチクと刺さって痛いです。とてもたくさん咲いていて散策路にも飛び出していますから、嬉しいような困ったような....
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こちらはオオバクサフジの花になります。目立つ花ではありませんが、草原の中ではこの花もよく目につきました。覚満淵の高層湿原を彩る山野草のひとつです。
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花茎に沿って、釣鐘型で薄紫色の花を輪生させていたツリガネニンジンです。草原の中に立つシラカバの樹が作る、日陰の中に咲いていましたから、見るからに涼やかな花姿でした。
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ゴチャゴチャと色々な草が生い茂る草原の中に、少し色合いが異なる花が咲いていました。名前が分からないまま撮影してきましたが、後から図鑑で調べてみたら、これがシュロソウになるようです。ちなみに緑色の花を咲かせるのがアオヤギソウで、このように暗視褐色の花を咲かせるのがシュロソウだそうです。
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キオンの花が咲き始めていました。夏山に登ると、必ずと言ってよいほど目にする山野草です。場所によっては、一面黄色になるほどの大群落を目にすることもありますが、ここでは控えめに花を咲かせていました。
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草原の上に、1本だけヒョロッと頭を出していました。これはホザキシモツケで良いのでしょうか? それともハナチダケサシでしょうか? よく分からないまま紹介させてもらいました。
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草むらの低いところに紫色の花を見つけました。春先によく見るウツボグサです。訪れたのが7月最後の週末でしたから、花期はもうとうに過ぎていると思っていたのに、ここではまだ花を咲かせていてくれました。
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こちらはシソ科のクルマバナです。薄いピンク色の花を、茎に沿って輪生させているところから、この名前が付けられたものと思います。
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こちらも同じシソ科に属するミヤマタムラソウです。同じ仲間にナツノタムラソウというのがあって、花色をやや濃いめに咲かせるようですが、このように花色が白いものがミヤマタムラソウになるようです。
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キツネノボタンが咲いていました。でも、花の大きさが普通のキツネノボタンに比べると小さいです。これはヤマキツネノボタンですね。覚満淵から大沼へ流れ下る川に沿った道沿いで撮影しました。
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こちらはウスユキソウです。この仲間にも色々な種類がありますが、私にはよく分かりません。覚満淵から鳥居峠に至り、小沼へ抜けようと山道に入ったところで撮影しました。
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by coffeeto1 | 2016-08-23 06:00 | 植物 | Comments(0)

槍ヶ岳で見た高山植物~その3

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7月24日から26日にかけて山友と2人で槍ヶ岳(標高3,180m)に登ってきました。その時、観察した高山植物の紹介を続けてきましたが、3回目の今回で一区切りを付けたいと思います。
前の職場で採用同期生であった山友との二人三脚は、気心も知れていて思い出深い山行となりました。しかし、槍ヶ岳登山は、既に定年退職している私にとっては、一人ではなかなか決断することが出来ない厳しい山行だと思っていました。たまたま誘ってくれた一言が背中を押してくれて、躊躇していた第一歩を踏み出すことが出来ました。彼がいなければ登頂することはなかったでしょう。
昨年の甲斐駒ケ岳(標高2,967m)と仙丈ケ岳(標高3,033m)を一緒に登ってから、本当に良いパートナーになったと思います。お陰で山登りの楽しみが増えてきましたし、これからも続けて色々な山にアタックしていきたいと思っています。
さて、今回最初に紹介するのは、槍ヶ岳に近い稜線の下で撮影したオンタデの花です。この辺りにはたくさんの高山植物が咲いていて、目を楽しませてくれるお花畑になっていました。
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草むらの中の岩陰に、青紫色の可愛い花を見つけました。ミヤマリンドウです。山頂ばかり見て登っていたら、間違いなく見落としていたことでしょう。山登りの時には、足元にも目を配ることが必要です...。(^^;;
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槍ヶ岳のお花畑にはたくさんの高山植物が咲いていました。その全てを一度に紹介できませんから、今回まで3回に分けてアップしてきました。でも、それでも全部紹介しきれないほどです。これはミヤマダイコンソウです。黄色い花がよく目立ちますが、円形の大きな葉を広げているところが特徴的です。すぐ右脇に咲いている花はチングルマですね。
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砂礫地帯では、このイワツメクサがよく目につきました。細い葉を広げて群生していますが、白い花弁も葉と同じように細いところが面白いです。でも、1枚1枚の花弁は基部近くまで深く割れていますから、細い花弁が10枚もあるように見えてしまうのです。
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肉厚の葉の上に黄色い花を咲かせていたイワベンケイです。これも、標高が高くならないと見かけることがない高山植物ですね。その直ぐ奥に固まって咲いているのが、上で紹介したイワツメクサになります。
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こちらはタカネツメクサになります。上で紹介したイワツメクサに比べると、葉が太目です。また、5枚の花弁もイワツメクサのように深く裂けていませんから、その形状は明らかに異なりますね。イワツメクサに比べると、見かけることは少なかったように思います。
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岩陰に咲いていたイワギキョウです。撮影したこの花は、そんなに大きな群落を形成していませんが、槍ヶ岳山荘の近くでは、とても大きな群落を見ることが出来ました。
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槍ヶ岳山荘を出て、これから槍ヶ岳山頂直下の岩場に取り付こうと足を進めていったところ、その直前で見付けたミヤマオダマキの花です。
山の雰囲気を入れて撮影するのに、ちょうど良い場所に咲いていてくれました。
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槍ヶ岳の頂上アタックのために取り付いた岩稜で撮影したシコタンソウです。この花は初見になると思います。写真ではよく分からないと思いますが、花弁の中に薄いオレンジ色の水玉模様がある、見た目に可愛い花でした。
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続いてスミレの仲間を2種紹介します。いずれも黄色い花を咲かせるスミレで、とてもよく似ていますがその違いを見てください。初めはタカネスミレです。葉の表面に光沢があるところが特徴です。
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次に見ていただくこのスミレは、キバナノコマノツメになります。上の写真のタカネスミレに比べると、葉に光沢がないことが分かると思います。数年前に八ヶ岳に登った時、このキバナノコマノツメの大群落を見てビックリしましたが、ここでは見つけたのがラッキーでした。
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続いてクワガタソウの仲間を2種紹介します。初めはヒメクワガタです。花はとても小さく、直径は5~7mmくらいしかありませんから、花畑の中では目立ちません。うっかりすると見落としてしまいそうです。
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こちらは濃いピンク色の花を咲かせていたミヤマクワガタです。雄しべと雌しべが長く伸びていて、独特の花姿をしていますね。この花もそんなに大きいわけではなく、直径は7~9mmくらいです。
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なんだぁ~タンポポかと思われてしまいがちですが、標高2,500mを超える高山に咲いていたミヤマタンポポです。平地で普通に見られるセイヨウタンポポとかカントウタンポポなどとは違います。....でも、どこが違うのかと言われると???
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槍ヶ岳の山頂直下の険しい岩場に咲いていたミヤマタネツケバナです。奇数羽状複葉という小葉をたくさんつけているところが特徴的なアブラナ科の高山植物です。
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こちらも上の写真のミヤマタネツケバナと同じような花を咲かせていますが、花柄が長いところと葉の形が違います。ミヤマタネツケバナと同じアブラナ科の高山植物になりますが、これはクモマナズナになると思います。
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by coffeeto1 | 2016-08-18 06:00 | 植物 | Comments(0)

槍ヶ岳で見た高山植物~その2

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山友と2人で槍ヶ岳に登ってきました。私的には山登りの楽しさもさることながら、高山植物をたくさん観察してカメラに収め、こうしてブログで紹介できますから、二重の楽しみをさせてもらったと感じています。槍ヶ岳登山自体が大変だと聞いていましたから、果たして無事に登頂できるであろうかと、事前に少しは心配もありました。でも、実際に足を運んでみたら高山植物たちの歓迎を受けて、そんな心配も杞憂に終わったように思います。
ただ、今回の山行で私が困ったのは、高山植物を見つけて撮影していると、先を行く山友の歩くペースに追いつくのが大変であったということです。撮影している時は、休憩を取っているようなものですから文句も言えませんが、それでも遅れを取り戻そうとピッチを上げて追いつくには、かなりシンドイものがありました。
ところで、これはタカネヤハズハハコになります。ハァハァと息をつきながら急登にさしかかった時、ふと顔を上げたらこの肉厚の葉が目に留まりました。名前も分かりませんからすかさず撮影して、後から調べることにしました。図鑑を見て名前が分かりましたが、ピンク色の花が咲くのかと思っていたのに、タカネヤハズハハコは蕾の時だけこのように色付くものであるようです。
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何年か前に白馬岳に登ってきましたが、大雪渓の上で見たあの花畑は、今でも忘れることが出来ません。あの広大で見事な花畑には敵いませんが、槍ヶ岳に広がる花畑もなかなか見応えがありました。
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白馬岳の花畑に咲いていたハクサンイチゲの大群落は今でも鮮明に記憶に残っていますが、ここのハクサンイチゲもとても綺麗に見えました。ここではハクサンイチゲの隣にイワツメクサが遠慮気味に花を咲かせていました。
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この群落はヤマブキショウマです。高山植物というより、低山帯から高山帯まで生えている山野草ですが、低山に比べて標高の高いここでは、草丈は30cmほどしかありませんでした。
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こちらはゴゼンタチバナです。初夏の山ではとてもたくさん咲いている風景を見ることもありますが、ここでは花期を過ぎていたせいか、とても数が少ないと思える状況でした。
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森林帯を抜け、岩がゴロゴロした登山道を登って行くと、暫くしてたくさんの高山植物が観察できるようになります。山肌を緑の葉で覆ったチングルマが、白くて可憐な花を一斉に咲かせていました。見応えのある眺めです。
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面白いもので、たくさんの花を咲かせているチングルマがある一方で、あまり離れていない所では、既に花が咲き終えて、こんな果穂を並べているチングルマの姿もありました。
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今回は、山登りがメインになりますから、撮影に使用したカメラはオリンパスの SP-100EE というコンパクトデジタルカメラです。普段はミラーレス一眼の OM-D シリーズを使用していますが、このコンデジは換算24-1,200mmの撮影が出来るうえ、近接撮影もできておまけに軽量ですから、山登りではこれ1台ですべての撮影を賄っています。
そのカメラで撮影した、こちらはバラ科のミヤマキンバイの花になります。
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ミヤマキンバイは、キジムシロの仲間の高山植物になります。黄色い花を咲かせて綺麗ですが、同じような花姿のシナノキンバイやミヤマダイコンソウとの識別は葉の形に注目するとよく分かります。ミヤマキンバイの葉は、小葉が3つ付きますからこれに注目すると識別できます。
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こちらはシナノキンバイです。キンポウゲ科の高山植物で、葉は3出複葉で切れ込みが深いですから、ミヤマキンバイの葉とは明らかに違います。ミヤマダイコンソウの葉は直径が10cmほどもあります。
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標高が高くなると、このアオノツガザクラが見られるようになりました。葉の形がツガ(栂)の木のような形をしていて、花の色が緑色味のあるクリーム色をしているところが特徴ですね。
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こちらはまだ花が咲いていませんが、蕾の状態でも総苞が暗紫色であるところから、クロトウヒレンであると分かります。
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こちらも高山植物の定番であるコケモモです。やはり標高の高い岩稜地や砂礫地に群生していますが、ここではゴゼンタチバナも一緒に咲いていました。
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コケモモは、花が終わると赤い実を結実しますが、これが甘くて美味しいのです。以前、富士山の奥庭荘の水場で野鳥観察した時に、よくコケモモジャムを買ってきたのが思い出されます。
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コケモモの花は、よく似たコメバツガザクラと同じようで識別が難しいですが、コメバツガザクラの葉はもう少し細くて、3枚の葉が対生しますから、そこが識別ポイントになります。
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by coffeeto1 | 2016-08-17 06:00 | 植物 | Comments(0)

槍ヶ岳で見た高山植物~その1

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前回は、山友と2人で北アルプスの槍ヶ岳(標高3,180m)に登頂してきた結果について紹介しました。梅雨明け直後の一番気候が安定している時に登頂してこようと、その期日を7月24日から26日と決めました。いつもの年なら7月21日か22日頃には梅雨明けとなりますから、ベストの日程と意気込んでいました。ところが今年は例年より梅雨明けが遅れ、7月28日にやっと梅雨明けとなりましたから、梅雨のさなかの登頂ということになってしまいました。
しかし、季節はちょうど高山植物が賑やかな、見頃の時期にあたりますから山行途中にとてもたくさんの高山植物を観察することができました。写真もたくさん撮影してきましたがその整理がなかなか進まず、また、どうやって紹介していこうか色々と考えあぐねていましたが、結局、悩まずに撮影した順に紹介していくことにしました。一部順番を入れ替えたものもありますが、概ね撮影順に紹介します。
まず最初はミヤマホツツジです。雌しべが長く伸びて、上にクルッと曲がっていますから、まるでゾウさんの鼻のような形状ですね。
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次に紹介するのがイワオトギリです。ただし、オトギリソウの仲間にもいろいろあって、その識別には自信がありません。ただ、撮影した地点が標高2,000mほどのところでしたから、高山植物のイワオトギリであろうと推測した次第です。(間違っていたらご指摘をお願いいたします。)
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こちらはズダヤクシュです。低山では既に花期は終わっていますから、1ヶ月くらい遅れていることになるでしょうか。この辺りは標高が高く気候が涼しいからなのでしょう、まだ花を咲かせていてくれました。
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こちらは、独特の形をした青紫色の花を咲かせていたタカネトリカブトの花です。普通のヤマトリカブトと比べると花が少し小さめですね。また、花付きもまばらであると思います。
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白い花穂を立てたこれは何でしょうか? いろいろ調べてみたのですが、自信をもって特定できません。この時期、この形状で咲いている花は、やはりサラシナショウマではないかと思いますが....残念ながらよく分かりません。
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セリ科の高山植物は、このように複散形花序と呼ばれる独特の花姿をしています。この仲間の識別は(も)苦手なのですが、こちらはミヤマシシウドになります。葉の形と茎が赤味を帯びているところから識別しました。
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こちらはヤマハハコの仲間ですが、葉の形からヤハズハハコであろうと思います。そんなにたくさんはありませんでしたが、登山道の脇で、小群落を作っているところがよく目につきました。
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とても賑やかな花穂を並び立てていたミソガワソウです。夏山に登れば、そんなに標高が高くない所でもよく見ることができる高山植物ですね。ここでは群落を作って咲いていました。
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こちらは1本の花穂を立てているムカゴトラノオです。同じトラノオの仲間でも、イブキトラノオはよく見られますが、このムカゴトラノオは少し標高が高い所に咲いているように思います。花穂の下半分にムカゴが出来るのが特徴ですね。
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標高が上がるにつれて、とてもたくさん咲いていたヨツバシオガマです。四つ葉と言いながらシダのような葉の形をしています。でも、茎に沿って4枚の葉が対生するところからヨツバシオガマの名前が付けられたのでしょう。
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ピンク色の可愛い花を咲かせていたハクサンフウロです。この仲間もいろいろな種類があるようですが、本州中部で見られるピンク色の花は、殆どがこのハクサンフウロになるようです。
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黄色い花を綺麗に咲かせていたウサギギクです。可愛い名前が付けられていますが、その由来は残念ながら分かりません。以前、乗鞍岳に登った時、初めてこの花を見て強く印象に残りました。それから忘れられない高山植物になりました。
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アキノキリンソウというのは、平地でも普通に観察することができますが、標高が2,000mを超える高地に咲いていたこれは、高山植物のミヤマアキノキリンソウになるでしょう。
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先日、池の平湿原を歩いてきた時、とてもたくさん目に付いたネバリノギランです。この花穂に触るとベタベタとしますから、目で見ても、触っても名前が分かる高山植物です。
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こちらは、クリーム色の花を咲かせていたエゾシオガマです。上で紹介したヨツバシオガマはピンク色でした。同じ仲間の高山植物ですが、花の色が違うのと、葉の形が全く異なりますから間違えることはありません。
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by coffeeto1 | 2016-08-16 06:00 | 植物 | Comments(0)

上高地の山野草②

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山友と2人で槍ヶ岳(標高3,180m)に登ってきましたが、その途中で歩いた上高地で自然観察をしてきました。初めて訪れる上高地でしたが、思っていた以上に広い環境があり、自然が豊富に残されていました。今まで来なかったことが悔やまれるようなロケーションです。野鳥観察にも山野草の観察にも、チョウの観察にも恵まれた環境ですから、登山以外にもテントを担いで自然観察のために足を運んできたいと思います。
今回は、槍沢ロッジへ向かう途中に通過しながら観察したわけですが、その結果は前回〝上高地の山野草①〟として紹介してきました。でも、まだ紹介しきれない山野草がありますから、今回はその残りをまとめて紹介したいと思います。
さて、はじめに紹介する写真は河童橋の上から撮影したものですが、梓川の向こうに見える山並みは、西穂高岳(標高2,908m)から間ノ岳(標高2,907m)その奥のジャンダルムへと続き、右奥の奥穂高岳(標高3,190m)へと続く穂高連峰の山並みです。
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黄色くて小さな花を固めて咲かせていたこれはハクサンオミナエシです。図鑑を確認すると、別名コキンレイカとされていました。上高地から徳沢園まで続く林道沿いにたくさん咲いていました。
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こちらは五弁の白い花を咲かせていましたが、花弁の先が細かく切れ込んでいるところが特徴的なセンジュガンピです。この花も林道沿いで、所どころで群生していましたから、とてもよく目立つ山野草の一つでした。
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茎の上部で散房状に黄色い花をたくさんつけているキオンです。夏山に登れば、どこでも観察できる山野草です。分裂しない披針形の葉を互生させるのが特徴です。
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こちらはハナチダケサシの小群落です。話は変わりますが、今回、上高地までは山友の車で行ったわけですが、それまで乗っていた三菱デリカからホンダのオデッセイに買い替えていました。7人乗りのミニバンで、2列目のクレードルシートにはオットマンまでついていて、とてもゴージャスな車でした。
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山友の車はガソリン車でしたが、オデッセイのハイブリッド車はリッター当たりの走行距離が26kmという、ミニバンとしては驚異的な燃費性能を誇るということを知り、俄然この車が欲しくなってしまいました。でも、車両価格が400万円を超えてしまいますから、すぐにという訳にはいきません。さて、これもたくさん花を咲かせていたヨツバヒヨドリです。
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現在、私が乗っている車は、ホンダのスパイクのハイブリッドです。燃費性能は、リッター当たり21.6kmということですから、オデッセイのハイブリッドには敵いませんが、後席がフルフラットになりますから車中泊をするためには最適な車だと思っています。さてこれは、梓川の川沿いに咲いていたマルバダケブキの花になります。
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上高地の大正池は、大正4年に焼岳が噴火して梓川が塞き止められたためにできたということです。そのために、今の上高地が形作られていて、豊かな自然が残されてきたのだと思います。
これもたくさん咲いているのが確認できたミヤマヨメナです。
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川沿いに咲いていたイワアカバナです。よく似たミヤマアカバナもありますが、果柄に腺毛があるのがミヤマアカバナで、ないのがイワアカバナになるようです。
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大正池から少し上流にある田代池に近いところにあった湿原です。背景に穂高連峰を眺めながら、湿原も輝いていました。
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白い花穂を立てているのがサラシナショウマでしょうか。そして薄紫色の花を咲かせいてるのがヤチトリカブトです。これは、上高地というより槍沢ロッジに近いところで撮影したように記憶しています。
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薄紫色の花穂を立てていたのはクガイソウです。葉が茎に沿って輪生するところから、九蓋草の名前が付けられています。ブラシのような細長い花穂がよく目立っていました。
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鑓ヶ岳を目指して歩き始めた第1日目は、鑓沢ロッジで宿泊予定でしたから時間的に余裕がありました。そのため上高地でゆっくり自然観察ができましたが、この花は槍沢ロッジに近いところで撮影したと思います。ヤハズハハコになると思います。
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by coffeeto1 | 2016-08-14 06:00 | 植物 | Comments(0)

上高地の山野草①

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7月の最終週に、山友と2人で北アルプスの槍ヶ岳(標高3,180m)登山に行ってきました。三泊四日の行程でしたが、初日は沢渡の第二駐車場で車中泊をして、翌日は早朝に上高地へ到着しました。この日は途中の槍沢ロッジまで行って泊まる予定でしたから、スケジュールに余裕があります。それで、自然観察を兼ねて大正池の周辺を散策することにしました。今回から2回に分けて、上高地で観察した山野草を紹介したいと思います。
この写真は、大正池のほとりから撮影した割谷山(標高2,224m)の姿です。時間が早かったので、大正池の湖面には朝靄が残っていますが、眩しい朝日を浴びて、対照的に山の姿がクッキリと浮かんで見えました。
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こちらはメタカラコウです。割合背丈の高い花茎の先に、黄色い花穂を咲かせ始めていました。夏の高山を彩る定番の山野草の一つです。
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キツリフネも咲き始めていました。私の印象としては、夏の中盤から秋口にかけて咲くという印象がありましたが、ここでは早くも咲いていてくれました。
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これはオトギリソウですが、大正池から河童橋に至る間でたくさん観察することができました。普段、撮影に使用しているのは、オリンパスのマイクロフォーサーズ一眼カメラを使用していますが、今回は登山がメインとなりましたから、山行専用のスタイラス SP-100EE を使用しています。35mm換算24-1,200mm相当の撮影ができるコンパクトデジタルカメラです。
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このコンデジの良いところは、1台でマクロ的な近接撮影から超望遠まで守備範囲が広く、風景写真もかなり広角の撮影ができますから重宝しています。でも、山野草の撮影ではマイクロ一眼のように絞り開放で背景をぼかして、対象を浮かび上がらせるような撮り方ができないのが残念です。こちらは固まって咲いていたヤマホタルブクロです。
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田代池に近い湿原に咲いていたノアザミの花です。背景が広く空いていて、割合近いところで撮影できましたから、コンデジでもそこそこ対象を浮かび上がらせるような撮り方が出来ました。
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まだ、湖面に朝靄が残っている大正池の風景です。以前から写真を見て、池の中に残る枯れた立木を入れた大正池の風景を撮りたいと思っていましたから、丁度良いシチュエーションで撮影できたと思います。
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こちらはタマガワホトトギスです。クリーム色をした花が特徴ですね。この写真は、ウェストン碑を見に行く時、その近くで撮影したものであると思います。
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こちらは独特の花姿をしているところから、トリカブトの仲間であることはすぐに分かりました。撮影したのは田代池に近い湿原であったと思います。図鑑で確認したところ、おそらくヤチトリカブトであろうと思います。
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これは、湿原の水辺に咲いていたバイカモの花です。以前、日光の中禅寺湖で見た時は、水の流れの中に咲いていて、それが普通の姿だと思っていました。だから、状況によっては、こんな風に水面の上に花を咲かせることもあるんだと感心しました。
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こちらはクサボタンです。数年前に乗鞍山へ登った時、平湯大滝を見に行ったことがありましたが、その時たくさん咲いていたのがこの花でした。面白い花の形でしたから興味をもって調べたところクサボタンであることがわかり、印象に残っていました。
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こちらはオオイタドリですが、上で紹介したクサボタンが咲いていたところのすぐ近くで撮影したものです。ウェストン碑に向かう途中で撮影しました。
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薄紫色の涼やかな花を咲かせていたソバナです。丁度咲き始める花期に当たっていたようで、上高地では至る所で観察することができました。この写真は、明神館へ向かう途中で撮影したものと思います。
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by coffeeto1 | 2016-08-12 06:00 | 植物 | Comments(0)

池の平湿原の高山植物~その3

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池の平湿原には、グルッと一周回ることのできる木道が整備されています。一回りすると約2時間ほどで歩ける距離ですが、高山植物やチョウの仲間の写真を撮りながら時折野鳥の出現などもあって、カメラを向けていたら半日以上の時間を要してしまいました。おまけに三方が峰のコマクサ園や見晴岳の見晴コマクサ園などにも足を運んでいたら、1日かけないと回りきれない状況になってしまいました。
7月10日(日)に1日かけてタップリ歩き回りいろいろな収穫を上げることもできましたが、たくさん撮影してきた高山植物の紹介は、一応今回で一区切りつけたいと思います。
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駐車場から湿原に下ってすぐの所に、休憩できるベンチが設置された場所がありますが、そこで昨夜の雨露に濡れた黄色い花を見つけました。オトギリソウのようです。瑞々しい姿を撮影させてもらいました。
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白くて総状の花を咲かせていた、この花はカラマツソウです。花弁の形をカラマツの葉になぞらえて名前がつけられたようです。細かい葉の形を覚えると、花が咲いていなくても見つけることができます?
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これはコメバツガザクラでしょうか、湿原の岩の間を埋め尽くすように固まって花を咲かせていました。私的には、これぞ高山植物といった感じがしますから、出会えたことが嬉しい植物です。
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少し厚みのある丸い形の葉が特徴的なクロマメノキです。花は咲き始めたばかりのようで、まだポツポツしか咲いていませんが、よく探すとピンク色の可愛い花が見つかりました。
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湿原の外周を回る東歩道を歩いて行くと、すぐ脇にウスユキソウが花を咲かせていました。エーデルワイスという方が名前が通っているかもしれませんね。この仲間にも、いろいろな種類がありますから、正確な名前が分かりません。
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青紫色の花弁を広げていたアヤメの花です。花弁基部の綾目模様が名前の由来になっています。初夏の高原を彩る花の一つですね。先日足を運んだ乙女高原でも、たくさん咲いているところを観察することができました。
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ピンク色の総状に花を咲かせていたシャジクソウです。茎に沿って、葉を輪生させるところからこの名前がつけられたのでしょうか? 花の形だけ見ると、アカツメクサにも似ているなと思えますが、葉の形が異なります。
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広い池の平湿原の中央を横切る木道です。この写真は、湿原を横切った後、忠治の隠れ岩の前から、駐車場方向を振り返って撮影したものです。良いお天気に恵まれましたから、気持ち良い散策を楽しんでくることが出来ました。
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青紫色の花を咲かせていたウツボグサです。花穂の形が武士が矢を入れて携行する靱(うつぼ)の形に似ているところから付けられたようです。ウツボと言えば海の生物を思い浮かべてしまいますが、昔の人の感覚とは異なっているようですね。
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湿原を抜けて、三方が峰に登る辺りからコマクサ園に至る辺りに、たくさん咲いていたオンタデの花です。目立たない花ですが、これも高山植物の仲間ですね。
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草むらの中に、小さい花を咲かせていたオオヤマフスマです。一つひとつの花は小さくて目立ちませんが、群生していると立派なお花畑を形成してくれます。
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深く切れ込んだ花弁がリボン状に見えますが、このピンク色の花はエゾカワラナデシコです。以前足を運んだ霧ヶ峰高原などでも、よく観察することができた高山植物ですね。
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by coffeeto1 | 2016-07-30 06:00 | 植物 | Comments(0)

池の平湿原の高山植物~その2

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前日の雨模様から打って変わって、この日はとても良いお天気に恵まれました。まさに自然観察日和です。地蔵峠で雨音を聞きながら車中泊をしてきましたが、こんな天気に恵まれると、やって来た甲斐があったと嬉しくなってしまいます。
広い高層湿原の中は、高山植物の宝庫ですから、ここは1日じっくりと観察してきたいものです。おまけに野鳥や高山チョウの仲間も観察できたらと、期待ばかりが膨らんできたのですが、欲張りな私の要求を満足させてくれるに十分な、懐の深さを感じさせてくれる自然環境でした。こんな素晴らしいところへ、車で簡単にやって来られるわけですから、本当に有難いものです。
前回に引き続き、池の平湿原で観察した高山植物を紹介していきます。
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20㎝から30㎝ほどの花穂を立てたネバリノギランです。名前のとおり、この花穂に触ってみると、ベタベタして指に着く粘り気があります。目立たないけれど、高原にはたくさん咲いている花です。
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黄色い花を咲かせていたこちらは二ガナの花です。平地でも普通に見られると思いますが、こんな高層湿原でもその姿を確認することが出来ました。
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これも二ガナの仲間ですが花弁が白色ですから、名前はシロバナニガナになります。上で紹介した黄色い花の二ガナの近くに咲いていました。
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こちらは草丈が10㎝ほどで、草原の中では注意して見ないと、見落としてしまいそうな小さな花です。名前を調べてみると、テングクワガタであるようです。
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アザミの仲間であることはすぐに分かりますが、この仲間の識別は得意ではありません。でも、まっすぐ上を向いて花を咲かせていましたから、これはノアザミで間違いないと思います。
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言わずと知れた高原の花ニッコウキスゲですね。図鑑を見るとゼンテイカという名前もあるようです。ここ池の平湿原には、そんなにたくさんは咲いていませんが、高原の花には間違いありません。
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白くて小さくて清楚な花姿です。ウッカリすると見落としてしまいそうな花ですが、これがツマトリソウになります。名前の由来がわからないのですが、うちのカミさんもこんな風に可愛らしかったら....(−_−#)
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ピンク色の立派な花穂を立てていた、テガタチドリです。花の形を良く見ると、チドリが羽を広げて飛んでいる姿に見えることからこの名前が付いたようです。まさに群れ飛んでいるといった風情ですね。草原のあちらこちらで、このチドリの編隊飛行が確認できました。
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池の平湿原に下る途中で、遥か彼方の雲海の向こうに山並みが浮かんで見えました。撮影した時はどこの山かよく分からなかったのですが、後から地図と照らし合わせてみたら、どうやら八ヶ岳の山並みになるようです。
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三方が峰のコマクサ園で撮影しました。ピンク色のコマクサの花の中に、やはり草丈の低いこの黄色い花が咲いていました。草丈は、10㎝〜15㎝ほどしかありません。これはタカネニガナですね。コマクサとの取り合わせが綺麗でした。
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濃い赤紫黄色のシックな色の花を咲かせていました。そんなに数はありませんが、目につく花の一つでした。名前を調べてみたら、シュロソウであることが分かりました。
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by coffeeto1 | 2016-07-29 06:00 | 植物 | Comments(0)

池の平湿原の高山植物~その1

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7月9日(土)〜10日(日)にかけて、長野県の池の平湿原を散策してきました。ちょうど前回紹介したコマクサの花が咲く時期ですから、これをメインにその他の高山植物を見て来ようと計画したものです。上手くすれば野鳥の写真も撮れるだろうと、いろいろな目的があって、自分でも少し欲張りな計画だから、取らぬ狸の皮算用にならないようにと思いながらの自然観察になりました。ところが、日曜日に晴れマークが出ていたものの、初日の土曜日は雨降りに見舞われてしまいました。仕方がありません。土曜日は午前中、撮り貯めた写真の整理をして、お昼を食べた午後から出発することにしました。この日は、地蔵峠で車中泊をして、よく晴れてくれた日曜日の朝一番から観察を始めてきました。広い湿原の中を歩き回ってきましたが、ひときわ目につく景色はその中にある鏡池の姿ででした。
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草原の中に、あまり目立たないけれど花茎の先に赤い花穂をつけていたワレモコウの花です。私の印象としては、盛夏の時期以降に咲く花と思っていましたが、すでに花を咲かせていました。
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木道のすぐ脇に咲き始めていたバイケイソウです。夏山に登ると、登山道の脇でよく見ることができる山の花です。昨年、甲武信ヶ岳に登って雁坂峠まで歩いてきた時に、とてもたくさん咲いていたのが思い出されました。
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こちらは白い花ですがハクサンシャクナゲになるでしょうか。ハクサンシャクナゲと言えば、普通はもっとピンク色味が強いと思いますが、たまたまこの花は白色味が勝っていたものでしょう。
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広い湿原の中には、ヤマブキショウマの花もたくさん咲いていました。山へ行けばどこでも比較的よく見られる花ですが、これには雄花と雌花があって、雄花の方がボリューム感がありますから、これは雌花になると思います。
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車中泊をした地蔵峠から池の平の駐車場へ向かう林道は、午前7時が開門になります。少し早めにゲートで待っていたら、20分くらい前に開けてくれました。駐車場から湿原に下ったところはこんな風景が広がっていました。
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ピンク色の5枚の花弁を大きく広げていたハクサンフウロです。高原を歩くとよく目にする花ですから、この花を見ると山に来たなという実感が湧いてきます。フウロソウ科の高山植物です。
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こちらはハクサンチドリですね。山に来るとハクサンという名前のつく花がいろいろありますが、これもその一つです。こちらはラン科に属します。
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まだ蕾が膨らみきっていませんが、僅かにピンク色の花弁の色が覗く状態のヤナギランです。花の時期はこれからですが、8月に咲く花という印象が強いのに、もう蕾を膨らませていました。ランという名前が付いていますが、アカバナ科の植物です。
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こちらも少し時期が早い感じがしますが、マルバダケブキですね。と大きな丸い葉を広げ、花茎の先に大きな黄色い花を咲かせます。北沢峠から仙丈ヶ岳に登った時に見たマルバダケブキの花畑は見事でした。
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広い草原の中、所どころにオレンジ色の花を咲かせていたレンゲツツジです。ツツジの仲間は春先に花を咲かせるものが多いのですが、このレンゲツツジは初夏の高原を彩る花です。
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三方が峰のコマクサ園に咲いていた、ハクサンオミナエシです。ピンク色のコマクサの花の中で、黄色い花が良く目立ちました。普通のオミナエシは草丈が高いですが、これは20㎝くらいしかありませんでした。
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by coffeeto1 | 2016-07-28 06:00 | 植物 | Comments(0)