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コサメビタキとキビタキ

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6月中旬に、長野県の戸隠森林植物園へ出掛けて、野鳥写真を撮影してきました。そこで撮影した写真については、これまで何回かに分けて紹介してきましたが、撮影した写真を整理していたところ、その中にまだ紹介していないコサメビタキの写真が数枚ありました。これだけ単独で紹介できるほどの枚数もありませんから、どうしようかと迷っていましたが、まだ紹介していないキビタキの写真が少し残っていましたから、これと抱き合わせで紹介させていただくことにしました。....ということで、初めはコサメビタキの写真から紹介します。
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この写真を撮影したのは、戸隠森林植物園の中央園地から入って、ミズバショウ園に向かう木道の途中です。アオジやノジコの囀りが良く聞こえていましたから、その写真を撮ろうとカメラを構えていたところ、このコサメビタキが飛来してくれました。
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こちらはキビタキです。葉の茂った木の茂みの中に留まってくれました。よく日が当たっていますから、胸の黄色い部分がより色濃く目立ちます。
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このコサメビタキは、ここに飛来してくれたと思ったら、数枚の写真を連射する間に直ぐ飛び去って行きました。もう少し、じっくり撮影したかったのですが、こればかりは仕方ありません。数枚でも撮影できたことを良しとしなければいけませんね。
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日当たりの良い樹上で暫く辺りを見回していたこのキビタキは、やがて何れかへと飛び去って行きました。こちらも、つかの間の撮影チャンスでした。
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このキビタキは大きなイモムシを捕まえて、何度も振り回しています。弱らせてから飲み込もうとしているのか、巣で待つひな鳥に餌を運ぼうとしているのか....?
# by coffeeto1 | 2016-07-17 06:00 | 野鳥

メスグロヒョウモンとウスバシロチョウ

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7月18日の月曜日は海の日で休日になります。山野に野鳥が踊り、高山植物も観察の適期ですから、大変貴重な3連休ということになります。でも、残念なことにこの3連休の天気予報は雨マークがついていて、野外観察に出掛けるにはちょっと不向きなようです。以前からこの連休中には、高原で繁殖する野鳥や高山植物の観察をしようと計画を練っていましたが、カミさんからの要望を受けて、チョコちゃんを連れて家族旅行に行くことになりました。行く先はもちろん、長野県の高原です。上手い具合にペットと泊まれるペンションの予約が取れました。特に2日目のお宿は、カミさんの要望が強い天然温泉がありますから、少々天気が悪くても、のんびり骨休めをしてくることが出来そうです。どんな結果になるか、機会があったらこのブログで紹介してみたいと思います。
さて、今回紹介するのはチョウの仲間ですが、初めはメスグロヒョウモンの♀です。
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先月のことになってしまいますが、野鳥観察のため戸隠森林植物園を訪れた時、野鳥を探しながら歩いていた木道の直ぐ脇を飛来していたものです。上手い具合に葉の上に留まって、翅を休めてくれました。
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このシックな色合いは、一目でメスグロヒョウモンの♀とわかる色合いです。♂の個体は、他のヒョウモンチョウの仲間と同じように黄橙色の地に黒いヒョウ斑がありますが、♀の個体はこのように全く異なった容姿をしています。
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こちらのチョウは、ウスバシロチョウですね。一見モンシロチョウなどと同じ、シロチョウ科に属するチョウであるように見えますが、実際はアゲハチョウ科に属するチョウになります。
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戸隠森林植物園の中央広場から木道を歩き始めたところ、すぐ脇の葉の上にウスバシロチョウが留っているのを見つけました。写真を撮っていたら、もう1頭が飛来して絡まった姿勢で留まりました。よく見ると、♂と♀が交尾した状態であることが分かりました。
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野鳥観察を主目的として足を運んできた戸隠森林植物園でしたが、ここでは山野草のほか、チョウやトンボの仲間もたくさん観察できました。そんな様子を撮影していると、1日がアッという間に過ぎ去ってしまいました。
# by coffeeto1 | 2016-07-16 06:00 | 昆虫

ノジコも跳ねる

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早いもので、7月も半ばとなりました。梅雨明けはしていないものの、山に出掛けて自然観察するのは、まさに今が盛りというところです。このため、今シーズンは天候にもよりますが、他に用事がない限り、高原へ足を運んで野鳥写真を撮影したり、高山植物や山野草を観察する週末を楽しんでいます。ほとんど毎週のように出掛けていますが、車中泊をしていますから、宿泊費がかからないところが大助かりです。私が今使用している車両は、ホンダのスパイクハイブリッドです。燃費はカタログ値でリッター当たり21.6km走りますからとても経済的です。更に、この車は車中泊にはとても便利な仕様になっていますから、今回はそんな話を紹介したいと思います。もちろん野鳥の写真の紹介が中心です (^^;; 
この草むらに降りて、跳ねている野鳥がいました。何でしょうか? カメラを向けてみたら、そこにいたのは何とノジコではないですか。
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地面に降りていたノジコが跳ねています。この大きな葉裏に何か餌となる虫でもいるのでしょうか? 面白い情景を撮影することが出来ました。
さて、車の話を続けますが、この車が車中泊に向いていると言えるところは、後部座席を倒すと最大荷室長は200cmを越え、セミダブルベッド程度のフルフラットな床面になります。また、天井までの高さも100cmが確保できますから、とても快適な室内空間を確保することが出来ます。
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車両後部の荷室には、両側の壁面の下部にサイドライニングトレイ、上部にはリアサイドポケットがそれぞれ付けられ、小物を置いたりするには便利に使えます。左側後部にはビルトインテーブルまであって、開けば中に小さいながら収納スペースもあります。また、角度調節可能なライトもありますから、居住空間の使い勝手は良好です。
地面に降りたノジコが、草むらの中で暫しの間餌探しをしていましたが、やがてまた高い樹上へと飛び去って行きました。
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オプションのアクセサリーには、車中泊パッケージというものがあって、全部の窓を覆うプライバシーシェードと、ルーフインサイドレールというハンガーなどが掛けられるパイプがセットになっています。これがあれば、夜も安心して寝られますし、サイドレールに衣類などを掛けておくことも可能です。
樹上から、爽やかなノジコのさえずりの声が響いてきました。アオジのさえずりとはまた一味違った歌声です。何回か聞いているうちに、その違いが聞き分けられるようになりました。でも、来シーズンまでその違いを覚えていられるか....(^^;;
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車中泊ライフを快適に過ごすために、オプションでそろえたアクセサリーがほかにもあります。まずはドアウインドウメッシュです。いわゆる網戸ですね。夏のシーズンは、窓を開けて涼しい空気を入れたいですから、網戸は必需品です。それとルーフネットです。これは、高い天井部分にネットを張って、衣類などを載せておけるものです。ファスナー付きで袋状になっていますから、中に入れれば走行中でも心配ありません。
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車内で電源を確保するため、別途サブバッテリーを購入して、そこからインバーター経由で300Wの電源が使えるようにしています。運転席と助手席の間はウォークスルーになっていますが、私はここにオプションのセンターコンソールを置き、ディーラー店にお願いして中にサブバッテリーを設置してもらいました。これで扇風機を回したり、冬は電気毛布を使用することもできるようになりました。自宅にいるような快適さです。
ここでもノジコの囀りを撮影することが出来ました。前回 "高原のアオジ” を紹介しましたが、戸隠森林植物園の深い森の中では、アオジとノジコの競演を直に楽しむことが出来ます。その鳴き声の違いをじっくりと聞き比べることが出来るのも、この場所の良いところですね。
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車の居住スペースには、テント用のマットシートを敷き、厚さ5cmのウレタン製エアマットを置いて、山岳用の寝袋に潜り込めばぐっすりと休むことができます。6面真空壁構造のクーラーボックスで、3日間程度の氷と冷たい飲み物が確保できますから、食料を準備していけば2泊3日くらいの山籠もりは全く苦になりません。高速道路で渋滞に嵌まったり、疲れて眠くなってもサービスエリアで横になって休憩が取れますから、遠出の遠征をするのに、こんなに便利な手段はありませんね。
# by coffeeto1 | 2016-07-15 06:00 | 野鳥

高原のアオジ

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野鳥たちの繁殖期を迎えた山の中は、静かな環境の中ですが縄張り宣言をする囀りの声が、賑やかに響き渡ります。6月中旬に足を運んだ長野県の戸隠森林植物園では、平日でしたから、とても静かな環境でした。散策路を歩いていても、週末とは違って、人と出会うことが殆どありませんから、その分落ち着いて探鳥に専念することができました。そのせいか、付近に姿を見せてくれる野鳥の数も多かったように思います。前回紹介しているミソサザイなどは、遊歩道の上で遊んでいたり杭の上で囀っていましたから、きっと野鳥たちにとっても、ストレスを感じない良好な環境であったことでしょう。
この日は、高原でおなじみのアオジの姿を追いながら、一方でノジコもよく囀ってくれて、アオジとノジコの競演を楽しんでくることが出来ました。今回はアオジですが、次回は "ノジコも跳ねる" として個別に紹介してみたいと思います。
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この写真のアオジは、もみの木園地から中央広場に至る遊歩道を歩いていた時、直ぐ前方を横切って、近くの立木の枝に留まってくれたものです。背景が上手い具合に抜けてくれましたから、撮影しやすい状況でした。
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少し距離はありましたが、この時撮影に使用していた機材は、オリンパスの E-M1 +300mmF2.8 + EC-20 の組み合わせです。マイクロフォーサーズ規格のカメラですから、35mm版換算で600mmF2.8相当の写真が撮れます。それに、2倍テレコンを装着していますから、換算1,200mm相当の画角で撮影していたことになります。
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換算1,200mm相当というデジスコ並みの画角ですから、背景がうまくぼけてくれて、程よい透明感のある写真が撮れました。機材は三脚込みで8kg強ですから、担いで歩き回るにはこれくらいが限界であると思います。
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この辺りは、木の葉が茂り鬱蒼としていて、周囲の雰囲気も少し暗い感じです。散策路を進むと、樹上から野鳥のさえずりの声が響いてきました。何処にいるのだろうか? ジッとしていて分かりませんが、しばらく目を凝らしていたら、葉陰にアオジの姿を見つけることが出来ました。
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ここでアオジが大きな声で囀っていました。聞いていても、気持ちが良い爽やかな歌声です。やっぱりアオジの囀りの声は、夏の高原を彩るための、なくてはならない大事な構成要素の一つであると思います。
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アオジについて図鑑を参照すると、漂鳥又は留鳥と解説されています。東京周辺で、繁殖期に観察することはあまりないと思います。私自身殆ど記憶にありませんから、漂鳥というイメージの方が強くあります。だからこの日は、平地では会うことが出来ない、繁殖期を迎えた高原のアオジという印象が、より強く感じられました。
# by coffeeto1 | 2016-07-14 06:00 | 野鳥

杭の上のミソサザイ

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先週末は、土曜日が雨に降られて酷い1日になりましたが、日曜日は一転して良いお天気に恵まれました。30度を越す真夏日になって、都内も不快指数がグングン上がったことと思いますが、そんな天気予報を聞いて、土曜日は昼飯を自宅で食べて、午後から移動日とし山へ向かう道に車を走らせていました。峠の駐車場で車中泊をして、翌日は朝一番から1日、標高2,000メートルの高層湿原で高山植物の撮影に没頭していました。都内の猛暑とは全く関係ない、気温が20度前後の涼しい環境は別世界で、好きな高山植物を1日楽しんでこられたことは、山歩きの醍醐味以外の何物でもありません。再び都内の蒸し暑い環境に戻り、辟易として山の涼しさを懐かしみながらこのコメントを書き込んでいます。
さて、今回紹介するのは、もう1ヶ月も前になってしまいますが、長野県の戸隠森林植物園で撮影したミソサザイを紹介したいと思います。
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6月中旬の週末に合わせて、月曜日に代休を貰って奥裾花自然園と戸隠森林植物園を回ってきました。初めて足を運ぶ奥裾花自然園で2日間を、戸隠森林植物園で1日を使いましたが、平日の月曜日であったこともあり、戸隠森林植物園はとても静かな環境でした。
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静かな植物園の中の散策路を歩くと、周囲にたくさんの野鳥達が姿を見せてくれました。その中で特に身近に姿を見せてくれたのがこのミソサザイでした。とても大きな声で囀っているのですが、それも遊歩道の杭やそれを繋ぐロープの上なのです。近過ぎますから、こちらが下がって撮影するくらいでした。
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尾羽をピンと立てて、ミソサザイお得意のポーズを取っています。地味で目立たない羽衣をしていますが、小さな野鳥の割にはさえずりの声は驚くほど大きく、静かな森の中に響き渡っていきます。
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近い近い、これは近過ぎます。ミズバショウ園の脇の遊歩道を歩いてゆくと、先ほどまで囀っていたミソサザイが近くの杭の上に飛来してくれました。あまりの近さにこちらが戸惑い、思わず後ずさりしながら撮影しました。
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この日は、ミソサザイばかり何回も撮影することが出来ました。それも、全て遊歩道の杭の上に留まっているのです。ほとんど人が来ない静かな植物園では、こんなこともあるものですね。ミソサザイの方が、撮ってくれとばかりにアピールしているようでした。
# by coffeeto1 | 2016-07-13 06:00 | 野鳥