槍ヶ岳で見た高山植物~その3

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7月24日から26日にかけて山友と2人で槍ヶ岳(標高3,180m)に登ってきました。その時、観察した高山植物の紹介を続けてきましたが、3回目の今回で一区切りを付けたいと思います。
前の職場で採用同期生であった山友との二人三脚は、気心も知れていて思い出深い山行となりました。しかし、槍ヶ岳登山は、既に定年退職している私にとっては、一人ではなかなか決断することが出来ない厳しい山行だと思っていました。たまたま誘ってくれた一言が背中を押してくれて、躊躇していた第一歩を踏み出すことが出来ました。彼がいなければ登頂することはなかったでしょう。
昨年の甲斐駒ケ岳(標高2,967m)と仙丈ケ岳(標高3,033m)を一緒に登ってから、本当に良いパートナーになったと思います。お陰で山登りの楽しみが増えてきましたし、これからも続けて色々な山にアタックしていきたいと思っています。
さて、今回最初に紹介するのは、槍ヶ岳に近い稜線の下で撮影したオンタデの花です。この辺りにはたくさんの高山植物が咲いていて、目を楽しませてくれるお花畑になっていました。
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草むらの中の岩陰に、青紫色の可愛い花を見つけました。ミヤマリンドウです。山頂ばかり見て登っていたら、間違いなく見落としていたことでしょう。山登りの時には、足元にも目を配ることが必要です...。(^^;;
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槍ヶ岳のお花畑にはたくさんの高山植物が咲いていました。その全てを一度に紹介できませんから、今回まで3回に分けてアップしてきました。でも、それでも全部紹介しきれないほどです。これはミヤマダイコンソウです。黄色い花がよく目立ちますが、円形の大きな葉を広げているところが特徴的です。すぐ右脇に咲いている花はチングルマですね。
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砂礫地帯では、このイワツメクサがよく目につきました。細い葉を広げて群生していますが、白い花弁も葉と同じように細いところが面白いです。でも、1枚1枚の花弁は基部近くまで深く割れていますから、細い花弁が10枚もあるように見えてしまうのです。
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肉厚の葉の上に黄色い花を咲かせていたイワベンケイです。これも、標高が高くならないと見かけることがない高山植物ですね。その直ぐ奥に固まって咲いているのが、上で紹介したイワツメクサになります。
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こちらはタカネツメクサになります。上で紹介したイワツメクサに比べると、葉が太目です。また、5枚の花弁もイワツメクサのように深く裂けていませんから、その形状は明らかに異なりますね。イワツメクサに比べると、見かけることは少なかったように思います。
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岩陰に咲いていたイワギキョウです。撮影したこの花は、そんなに大きな群落を形成していませんが、槍ヶ岳山荘の近くでは、とても大きな群落を見ることが出来ました。
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槍ヶ岳山荘を出て、これから槍ヶ岳山頂直下の岩場に取り付こうと足を進めていったところ、その直前で見付けたミヤマオダマキの花です。
山の雰囲気を入れて撮影するのに、ちょうど良い場所に咲いていてくれました。
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槍ヶ岳の頂上アタックのために取り付いた岩稜で撮影したシコタンソウです。この花は初見になると思います。写真ではよく分からないと思いますが、花弁の中に薄いオレンジ色の水玉模様がある、見た目に可愛い花でした。
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続いてスミレの仲間を2種紹介します。いずれも黄色い花を咲かせるスミレで、とてもよく似ていますがその違いを見てください。初めはタカネスミレです。葉の表面に光沢があるところが特徴です。
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次に見ていただくこのスミレは、キバナノコマノツメになります。上の写真のタカネスミレに比べると、葉に光沢がないことが分かると思います。数年前に八ヶ岳に登った時、このキバナノコマノツメの大群落を見てビックリしましたが、ここでは見つけたのがラッキーでした。
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続いてクワガタソウの仲間を2種紹介します。初めはヒメクワガタです。花はとても小さく、直径は5~7mmくらいしかありませんから、花畑の中では目立ちません。うっかりすると見落としてしまいそうです。
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こちらは濃いピンク色の花を咲かせていたミヤマクワガタです。雄しべと雌しべが長く伸びていて、独特の花姿をしていますね。この花もそんなに大きいわけではなく、直径は7~9mmくらいです。
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なんだぁ~タンポポかと思われてしまいがちですが、標高2,500mを超える高山に咲いていたミヤマタンポポです。平地で普通に見られるセイヨウタンポポとかカントウタンポポなどとは違います。....でも、どこが違うのかと言われると???
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槍ヶ岳の山頂直下の険しい岩場に咲いていたミヤマタネツケバナです。奇数羽状複葉という小葉をたくさんつけているところが特徴的なアブラナ科の高山植物です。
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こちらも上の写真のミヤマタネツケバナと同じような花を咲かせていますが、花柄が長いところと葉の形が違います。ミヤマタネツケバナと同じアブラナ科の高山植物になりますが、これはクモマナズナになると思います。
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by coffeeto1 | 2016-08-18 06:00 | 植物 | Comments(0)
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