槍ヶ岳で見た高山植物~その2

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山友と2人で槍ヶ岳に登ってきました。私的には山登りの楽しさもさることながら、高山植物をたくさん観察してカメラに収め、こうしてブログで紹介できますから、二重の楽しみをさせてもらったと感じています。槍ヶ岳登山自体が大変だと聞いていましたから、果たして無事に登頂できるであろうかと、事前に少しは心配もありました。でも、実際に足を運んでみたら高山植物たちの歓迎を受けて、そんな心配も杞憂に終わったように思います。
ただ、今回の山行で私が困ったのは、高山植物を見つけて撮影していると、先を行く山友の歩くペースに追いつくのが大変であったということです。撮影している時は、休憩を取っているようなものですから文句も言えませんが、それでも遅れを取り戻そうとピッチを上げて追いつくには、かなりシンドイものがありました。
ところで、これはタカネヤハズハハコになります。ハァハァと息をつきながら急登にさしかかった時、ふと顔を上げたらこの肉厚の葉が目に留まりました。名前も分かりませんからすかさず撮影して、後から調べることにしました。図鑑を見て名前が分かりましたが、ピンク色の花が咲くのかと思っていたのに、タカネヤハズハハコは蕾の時だけこのように色付くものであるようです。
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何年か前に白馬岳に登ってきましたが、大雪渓の上で見たあの花畑は、今でも忘れることが出来ません。あの広大で見事な花畑には敵いませんが、槍ヶ岳に広がる花畑もなかなか見応えがありました。
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白馬岳の花畑に咲いていたハクサンイチゲの大群落は今でも鮮明に記憶に残っていますが、ここのハクサンイチゲもとても綺麗に見えました。ここではハクサンイチゲの隣にイワツメクサが遠慮気味に花を咲かせていました。
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この群落はヤマブキショウマです。高山植物というより、低山帯から高山帯まで生えている山野草ですが、低山に比べて標高の高いここでは、草丈は30cmほどしかありませんでした。
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こちらはゴゼンタチバナです。初夏の山ではとてもたくさん咲いている風景を見ることもありますが、ここでは花期を過ぎていたせいか、とても数が少ないと思える状況でした。
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森林帯を抜け、岩がゴロゴロした登山道を登って行くと、暫くしてたくさんの高山植物が観察できるようになります。山肌を緑の葉で覆ったチングルマが、白くて可憐な花を一斉に咲かせていました。見応えのある眺めです。
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面白いもので、たくさんの花を咲かせているチングルマがある一方で、あまり離れていない所では、既に花が咲き終えて、こんな果穂を並べているチングルマの姿もありました。
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今回は、山登りがメインになりますから、撮影に使用したカメラはオリンパスの SP-100EE というコンパクトデジタルカメラです。普段はミラーレス一眼の OM-D シリーズを使用していますが、このコンデジは換算24-1,200mmの撮影が出来るうえ、近接撮影もできておまけに軽量ですから、山登りではこれ1台ですべての撮影を賄っています。
そのカメラで撮影した、こちらはバラ科のミヤマキンバイの花になります。
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ミヤマキンバイは、キジムシロの仲間の高山植物になります。黄色い花を咲かせて綺麗ですが、同じような花姿のシナノキンバイやミヤマダイコンソウとの識別は葉の形に注目するとよく分かります。ミヤマキンバイの葉は、小葉が3つ付きますからこれに注目すると識別できます。
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こちらはシナノキンバイです。キンポウゲ科の高山植物で、葉は3出複葉で切れ込みが深いですから、ミヤマキンバイの葉とは明らかに違います。ミヤマダイコンソウの葉は直径が10cmほどもあります。
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標高が高くなると、このアオノツガザクラが見られるようになりました。葉の形がツガ(栂)の木のような形をしていて、花の色が緑色味のあるクリーム色をしているところが特徴ですね。
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こちらはまだ花が咲いていませんが、蕾の状態でも総苞が暗紫色であるところから、クロトウヒレンであると分かります。
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こちらも高山植物の定番であるコケモモです。やはり標高の高い岩稜地や砂礫地に群生していますが、ここではゴゼンタチバナも一緒に咲いていました。
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コケモモは、花が終わると赤い実を結実しますが、これが甘くて美味しいのです。以前、富士山の奥庭荘の水場で野鳥観察した時に、よくコケモモジャムを買ってきたのが思い出されます。
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コケモモの花は、よく似たコメバツガザクラと同じようで識別が難しいですが、コメバツガザクラの葉はもう少し細くて、3枚の葉が対生しますから、そこが識別ポイントになります。
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by coffeeto1 | 2016-08-17 06:00 | 植物 | Comments(0)
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