槍ヶ岳に登頂してきました

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槍ヶ岳(標高3,180m)に登頂すること....それは私には夢の話であると思っていました。アプローチが長く、厳しい山登りになると聞いていましたから、体力的な心配もありました。若い時に本格的な山登りをやっていたわけではなく、中年過ぎてから始めた山登りですから、まさか定年退職してから登頂できるとは思ってもいませんでした。でも、ここ10年ほど毎日のようにウォーキングや階段登りで足腰を強化してきましたから、太ももにも筋肉がついて太くなり、脚力にも少しずつ自信がついていたのも間違いありません。今登らなければ、将来的にはもっと厳しくなるだろうと、山友からの誘いに乗って、無事に登頂を果たしてくることが出来ました。
そういえば、登友会の6月定例登山で燕岳(標高2,763m)に登ってきましたが、その時彼方に見えた槍ヶ岳の勇姿に、次は絶対に登頂してやろうというモチベーションが高まり、ずっと思い続けていた山でもありました。
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山頂の祠の前に置いてあった槍ヶ岳の標識板を持って、登頂の記念写真を撮りました。被っている青色のヘルメットは山頂直下の槍ヶ岳山荘で落石防止のために借りたものですが、一人前の登山者になった気分でここまで登ってくることが出来ました。登頂した時には、残念ながらガスに巻かれて周囲の景色を堪能することが出来ませんでしたが、念願の槍ヶ岳山頂に立って、達成感に浸ることが出来ました。
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前日は、上高地から槍沢ロッジまで登ってきましたが、お風呂付の山小屋に宿泊できてサッパリしました。この日は朝食を済ませてすぐ、午前5時半には出発してきました。最初の経由ポイントはこのババ平の槍沢キャンプ場ですが、槍ヶ岳まではここから5kmの道のりです。
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これがババ平の槍沢キャンプ場ですが、月曜日の朝ということもあって、テントの数は少なかったと思います。この日の天気予報では、午後から雨マークが出ていましたから、早いところ登頂を済ませてこなければなりません。写真撮影をしただけで、そのまま通過しました。
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槍沢を歩いて約2時間ほどが経ちましたが、まだまだ槍ヶ岳の穂先は見えてきません。アプローチがかなり長い山行になりますが、一歩一歩確実に山頂へ近づいている筈です。
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モレーン上のハイマツ帯を通り、水場を過ぎたあたりでしょうか。坊主岩小屋と呼ばれる播隆窟までもう少しというところまで登ってきましたが、この辺りでやっと槍ヶ岳の穂先が見えるようになりました。
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ヒュッテ大槍への分岐です。標識が立っていて、ここから槍ヶ岳までは残り1.25kmであることが分かります。遠くに見える山頂がなかなか近づいてきません。午後から雨マークが出ているとは思えないような良いお天気で、熱いこと熱いこと。一歩一歩を刻む足取りがとても重くなってしまいました。
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かなり登ってきたところで、山頂直下の槍ヶ岳山荘の建物が次第に大きく見えるようになってきました。ここまで来ればもう一息です。振り返ると、眼下に殺生ヒュッテの建物が小さく見えています。
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ここが槍ヶ岳山荘ですが、ここまで来たら急にガスが巻いてきてしまいました。すぐそこに聳える槍ヶ岳の山頂もガスに霞んでしまいました。雨が降る前に、急いで登頂だけは済ませてきたいものです。
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山荘から槍ヶ岳の山頂までは30分ほどの行程ですが、この写真で見えるように、切り立ったとても急な岩場が続いています。途中に何か所かの鉄梯子が据え付けてあるのが見えますが、あれを登らなければ山頂へは立てません。最後の難関ですが、果たして登ることが出来るのか、ちょっと不安がよぎりました。
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最後の岩場へと取り付いて、三点支持を守りながら慎重によじ登っていきます。でも、事前の心配は吹き飛んで、途中で風景写真を撮る余裕もあり、高山植物の写真もたくさん撮れました。次回以降で紹介する予定の、初見のシコタンソウもこの辺りで撮影しました。
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ここが槍ヶ岳(標高3,180m)の山頂です。残念ながらガスに巻かれて周囲の景色が見えませんが、達成感に包まれて山友のEさんと二人で記念写真に納まります。普段は狭い山頂が登山者で一杯になるようで、長時間の滞在はできないようですが、この日は月曜日ということもあって、登山者が少なかったですから、山頂でゆっくり写真撮影するほどのゆとりが持てました。
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達成感に浸って山頂でゆっくり時間を過ごすことが出来ましたが、そろそろ下ることにします。....行きはよいよい帰りは恐い....どこかで聞いたセリフではありませんが、山頂から登ってきた鉄梯子の方向を見下ろすと、思わず足元がすくんでしまいました。
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登頂する前は、早く山頂に立ちたいと意気込んで登った鉄梯子は、いざ降りるとなると脚がすくんで怖いこと怖いこと。梯子の段も岩の出っ張っているところがあって、つま先しか掛らないところがありましたから、全身に力が入って、ゴチガチになりながら下ってきました。
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無事に登頂を済ませて槍ヶ岳山荘まで戻ったところで、当初の予定ではこの小屋で一泊する予定でしたが、まだ昼前であったことと、午後から明日にかけては雨になる天気予報でしたから、山友と相談してこのまま一気に槍沢ロッジまで下ることを選択しました。途中で雪渓の写真を撮りながら下りましたが、その行程の長いこと長いこと。
雨も降ってきましたから、雨具を着用することになってしまいましたが、午後2時半にはロッジに到着して、午後3時からの一番風呂に飛び込むことが出来ました。
翌日は、雨の中を上高地まで下ってきましたが、念願の槍ヶ岳登山は、まだまだこれからも山登りに挑戦できると、自分自身に励みを持たせてくれる山行になりました。
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by coffeeto1 | 2016-08-15 06:00 | 風景 | Comments(0)
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