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新緑の中のイカル

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今年のゴールデンウィーク前半戦は、若葉が萌え始めた新緑の渓谷で、たくさんの野鳥たちと出会うことが出来ました。木々に若葉が芽生え、日一日と緑が色濃くなってくる季節です。そんな新緑の中に野鳥の姿を捉えると、これがまた何とも言えない良い雰囲気を醸し出してくれます。今回は、渓流沿いの散策路の一番奥のところまで足を運び、ひときわ緑の色濃い森の中へ踏み込んだところ、大きめな鳥が飛び立っていきました。お目当の一つであったクロツグミかな?そんな期待を抱きながら、その場所でしばらく様子を窺ってみることにしました。
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なかなか戻ってくれない野鳥を待つ間、キビタキやサンショウクイなどが遊び相手になってくれました。そこにいることは間違いありませんから、後は出会いのタイミングを待つしかありません。かなり待っていたところその場所から飛び立っていった大きめな鳥が戻ってきてくれました。意外に警戒心が強く、不用意に近づくと直ぐに飛び去ってしまいます。でも、今度は間近に捉えることが出来ました。それがこのイカルであったわけです。
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何回かチャンスを逃しながら、やっと2日目に上手くその姿を捉えることが出来ました。緑深まる森の風景をバックにうまく撮影するのに、その日だけでは撮影できず、結局2日間を要してしまいましたが、良い雰囲気で撮影できたと自己満足しています。
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この渓谷では、カメラを担いだ人達とたくさん出会いました。割合年配の人が多かったように思いますが、このところ500mmくらいまでのリーズナブルなズームレンズが手軽に買えるようになりましたから、そんな人達が皆、オオルリやキビタキなどの綺麗な野鳥を撮影しようと集まって来ているようです。皆さんは、うまく撮影できているのでしょうか? 気に掛かります。
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500mmとか600mmなどの単焦点の超望遠レンズを構えている人達は、さすがに重いせいでしょうか、あまり歩き回らず、駐車場に近いところで三脚を並べて待ち構えていました。その点300mmF2.8の私は、身軽に行動半径を広げることが出来ました。このイカルもそんな恩恵で撮影できたものと思います。
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イカルのさえずりは “お菊二十四” と聞きなされていますが、ここでは “キーッ” と一声で鳴くことが多かったものですから、アカゲラの “キヨッ” と鳴く声と聞き間違えてしまうようでした。
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この写真を撮影したのは、2日目の夕方遅い時間でした。もうそろそろ暗くなってきますから、車へ戻ろうかと考え始めた頃です。中途半端に諦めずにここまで粘ってきたお陰で、新緑の中のイカルの写真を撮ることが出来ました。
by coffeeto1 | 2016-05-08 06:00 | 野鳥
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