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チュウヒのバトル@渡良瀬

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ネットを見ていたところ、オリンパスのマイクロフォーサーズ(ミラーレス)規格の超望遠レンズ 300mm F4 PRO が、来年1月6日に発表になるという嬉しいニュースを見つけました。マイクロフォーサーズ規格ですから、35mm換算で 600mm F4 相当の写真が撮れるものです。これに EC14 のテレコンを付ければ、840mm相当の画角が得られます。野鳥写真の撮影には、これは大きなアドバンテージです。
このレンズの詳細なスペックは分かりませんが、おそらく重量は2kg以下になるのではないかと期待しています。現在メインで使っているレンズは、フォーサーズ規格の ED 300mm F2.8 で、重量が3,290gほどあります。ロクヨンなどの超望遠レンズに比べると軽いとはいえ、1日担いで歩いていると、かなりの負担になります。そのため早くこのレンズが発売されないかと、首を長くして待っていました。カメラ本体はマイクロフォーサーズ(ミラーレス)の E-M1 で、重量は443gですから格段の軽量化が図れます。野鳥撮影用に担いでフィールドを歩き回るには、取り回しが良くなるでしょうから、大変有難いレンズになりますね。
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オリンパスのPROレンズは、解像力が高い点で定評があります。私は12-40㎜ F2.8 PRO と 40-150㎜ F2.8 PRO の2本を所有していますが、前者のレンズは風景から山野草のクローズアップで、後者のレンズはチョウや昆虫の近接撮影で、定評通りの威力を発揮してくれます。
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特に、その威力を実感したのは、先日新潟県の朝日池へガンの仲間の観察に行った時のことです。たくさんのマガンやヒシクイが飛翔する様を間近に観察し、40-150㎜ F2.8 PROレンズで撮影したわけですが、とてもキレの良い飛翔写真をたくさん撮ることが出来て、満足するとともにこのレンズの性能に感激しました。
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そんなオリンパスのPROシリーズの超望遠レンズですから、いやがうえにもその光学性能に期待が高まります。
ところで、先日足を運んだ渡良瀬遊水池で葦原の上を舞うチュウヒを観察していた時、思いがけず2羽のバトルを撮影することが出来ました。
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この時、撮影に使用したのはフォーサーズ規格の ED 300mm F2.8 です。使い慣れたレンズであるとはいえ、三脚の上でフォーク型雲台に載せて撮影していますから、全く自由に振り回せるというわけではありません。それに比べたら 300mm F4 PRO は、手持ちでもいけるでしょうから格段に自由度が高まります。
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この2羽のチュウヒは、そんなに長い時間ではありませんが、かなり激しくバトルを繰り広げてくれました。お陰で、面白いシャッターチャンスに恵まれました。
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ED 300mm F2.8 より 300mm F4 PRO の発売を待ちわびているもう一つの理由は、前者はフォーサーズ規格のレンズで像面位相差というオートフォーカスに対応していますが、後者はミラーレス機に使われているコントラストオートフォーカス対応です。像面位相差は一眼レフカメラ用に設計されたものですから、ミラーレス機では合焦速度が遅くなってしまい、動きのある野鳥写真には使えません。
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ここで使用しているカメラは、マイクロフォーサーズの E-M1 ですが、このカメラは像面位相差AFとコントラストAFの "DUAL FAST AF" という機能を搭載していますから、そこそこ早いオートフォーカスを実現できます。その点今度の300mmF4 は、コントラストAF対応とはいえ、今まで以上の早い合焦速度を期待しています。
by coffeeto1 | 2015-12-20 06:00 | 野鳥
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