毎月定例登山を行っている登友会のメンバーですが、先月は関東地方に木枯らし1号が吹いた10月17~18日にかけて、1泊2日の予定で八ヶ岳の編笠山と権現岳に登ってきました。とても強い風が吹いて、気温も下がり寒い思いもしましたが、それもまた山登りの思い出です。
無事に下山して、直ぐに来月の山登りについて検討が始まったわけですが、11月はなかなか日程調整がつかず、かろうじて3日の文化の日に、皆の空いている日が重なりました。10月の例会から間が空きませんが、日帰りできる山に登ることになりました。今回は、かずとりさんの提案で、「日本百名山」 の著者である深田久弥終焉の地となった、茅ヶ岳(標高1,704m)に登って来ることになりました。
午前7時に談合坂サービスエリアで待ち合わせをした我々は、当初の予定から増えて、総勢10名になりました。今回は、深田記念公園からスタートを切ります。
秋晴れの大変良いお天気に恵まれました。ススキの残る駐車場脇の原を抜けて、登山道へ取り付きます。新しいメンバーを加えて、楽しい山行になりそうです。
取り付きの登山道は、林間を抜けて気持ちよく歩くことができました。黄色いザックのO先輩は、最高齢ですが後ろ姿は若々しい。
Sさんの奥さんは今回風邪のため不参加ですが、常連のご主人から、「おーい、この辺で一本いこう」と声が掛かります。「えぇーッ 、もう飲んじゃうんですか?」 途中のコンビニで缶ビールを買い込んでいた初参加のMちゃんから思わぬ反応が....その昔、歩荷(ボッカ)が休む時、重い荷物を降ろさずに杖で支えたことから、一本立てるというようになったのさと、かずとりさんの解説が入ります。
ここに綺麗な虫がいる!と、Mちゃんから声が掛かりました。名前が分かりませんからとりあえず写真に撮影して、後から甲虫図鑑を調べてみたところ、ルリコガシラハネカクシであるようです。
茅ヶ岳の尾根道に出るまでもう少しです。落ち葉が降り積もった斜面はとても滑りやすいところでしたが、ここでザックを下ろして休憩となりました。一息ついて、水分補給....もちろんオヤツも欠かせません。
標識が立っていた、ここが尾根道への取り付きです。ここまでは快調に登って来ることができました。後は尾根道ですから比較的楽な道のりでしょう。山頂を目指してひたすら登るばかりです。
尾根道だから少しは楽かと思っていましたが、結構急な登りが続きます。今日のお昼はコック長がジンギスカン鍋を披露してくれるということですから、山頂でのお昼のひと時が楽しみです。
みんな頑張れ!!足下を登ってくるメンバーに声を掛けて、写真を撮りながら一息つかせてもらいました。
ここに立っている石碑が、あの日本百名山の著者として有名な、深田久弥終焉の地ということになるようです。友人と一緒にここで休んでいて、脳卒中で倒れたということです。
深田久弥終焉の地は、尾根道に取り付いて暫らく登ったところにありましたが、この付近では、木立の間から遠くに金峰山などの奥秩父の山並みが美しく見渡せました。
さて、汗を掻きながら気持ちよく登ってきましたが、間もなく山頂に到着することができました。これが茅ヶ岳(標高1,704m)の山頂に立っていた標識です。ここは日本百名山ではなく、山梨百名山に指定されていました。
茅ヶ岳山頂からは、お天気にも恵まれて周囲の山並みが美しく見通すことができました。ここまでの山登りは辛くもなく、とても気持ちよく登ってこられて、このくらいの山が私にはちょうど良い行程であると思います。
カメラのズームをアップに設定して、金峰山(標高2,595m)の雄姿を撮影してみました。9月には登友会のメンバーとともに、富士見平でテント泊しながら、瑞牆山とともに登ってきた山です。あの左側の尾根をずっと登ってきましたが、かなり岩が険しいタフな山でした。
今回参加したメンバーは10名になりました。先月の定例登山で八ヶ岳に登った6名のうちS奥さんが不参加でしたが、青年小屋の宴会で合流した背の高いAさん、若手のMちゃんが加わり、越谷のY子さんとそのお友達のIさんも参加して男7名、女3名の構成になりました。
今回の登山の1番のお目当ては、何といってもかずとりさんが運び上げてくれたジンギスカン鍋です。わざわざ北海道から取り寄せたマトンの肉を鉄板の上で焼いてくれたわけですが、山頂に美味しいにおいが広がります。Kさんが運び上げたハイボールはまだ凍ったままでしたが、Aさんがノンアルコールのビールを運び上げてくれたので、乾杯して楽しいお昼ご飯にありつけました。
ジンギスカン鍋は、マトンからロース、カルビへと変わり、これでもかというくらいたくさん出てきました。キャベツやタマネギなどの野菜類も美味しくいただくことができました。隣でお弁当を広げた人からは、においだけ頂いておにぎりを食べますとの声もかかります。
山頂から周囲を見渡すと、木々の間から富士山の大きな姿が近くに見えました。こちら側は逆光で、クッキリした姿という訳にはいきませんが、とても背が高く見上げるような姿です。
順光側に見えるこちらの山は、金ヶ岳(標高1,764m)です。茅ヶ岳のお隣の山になりますが、こちらの方が60mほど標高が高くなりますね。時間があったらこの山にも登ってみる話もありましたが、お昼の時間をたっぷりとりましたから、今回は眺めるだけで終わりです。
さて、お決まりの記念写真です。とても良いお天気に恵まれ、美味しいお昼ご飯も食べられましたから、お酒組は酔いも手伝ってすっかり良い気分になっていました。まだ下りがあるけど、大丈夫!?
この案内標識が立っているところから下山ルートになります。登ってくるときは女岩を経由して左側のルートを歩いてきましたが、下りは右側にルートをとって、千本桜を抜けて深田公園まで戻ります。