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渡ってきたノビタキ@奥日光

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私が使用する野鳥撮影用のカメラは、オリンパスのE-M1 が主力です。マイクロフォーサーズ規格の一眼カメラで、35㎜版カメラ換算で倍の焦点距離が得られますから、常用している300㎜F2.8 は換算600㎜相当になります。これに最大2倍のテレコンを付けると、1,200㎜相当というデジスコ並みの超望遠レンズになりますから、ファインダーを覗いて野鳥を入れるのが至難の技になります。つい先日オリンパスからEE-1というドットサイトの照準器が発売されましたから、飛びつくように購入しました。今回は、その使用感について紹介したいと思います。もともと、この照準器はイーグルスアイという名称で、コンデジのSP-100EE という機種に搭載されていたものです。SP-100EEは、換算28〜1,200㎜をカバーしていましたから、山登り専用に使用するため購入していました。イーグルスアイの使い勝手の良さについては、このコンデジを使用していたことから予備知識があったというわけで、単独で商品化されると発表されたときから発売を待ちわびていました。以前には別売りの照準器を持っていましたが、ちょっと触るだけで光軸がズレてしまって使い勝手が悪かったのです。でもEE-1はアクセサリーシューに装着して、その光軸をダイヤル式に微調整するものですから、触ったくらいでズレることはありません。
今回は、このEE-1を使用して撮影したノビタキの写真を紹介します。
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ノビタキは、まだ渡ってきたばかりです。枯草の残る草原で、今年の繁殖場所を探して飛び回っていましたが、目印のない枯草の草原でノビタキをファインダーの中に捕らえるのに、目視できれば確実にファインダーの中に入れることが出来ますから、このEE-1はとても役に立ちました。
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頭部と背面が黒色で、喉元にオレンジ色の羽があり、腹部は白色という分かりやすい羽衣をしているこの個体は、ノビタキの♂になります。営巣のための縄張りを確保しなければなりませんから、この草原でとても精力的に飛び回っていました。
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草原を飛び回るノビタキを見つけ、彼方にいるノビタキにEE-1のドットサイトの赤い点を合わせて、そのままファインダーを覗くと、確実にその姿を捉えることが出来ます。これでとても効率よく、野鳥写真の撮影ができるようになりました。
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しかし、このEE-1の機能に全て満足している訳ではありません。不満な点を挙げると、電源がボタン電池であるというところです。何故本体のバッテリーから電源が供給できないのでしょうか。それと、アクセサリーシューに取り付けるため、帽子を被っていると庇の部分が当たって具合が悪いのです。でも、それ以上に野鳥を捉える機能性は格段に向上しますから、これからは無くてはならないアイテムになりそうです。
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さて、このノビタキは喉元だけではなく、胸からお腹にかけてオレンジ色の羽が広がってきています。間もなく綺麗な夏羽に換羽が終わるものと思います。今度来た時には、眼を見張るような姿になっていることを期待します。
by coffeeto1 | 2015-05-29 06:00 | 野鳥
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