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満開のカタクリ@三毳山

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アウトドアに飛び出して自然観察すると、新しい発見や出会いが色々と生まれてきますからとても楽しみなものですが、フィールドを歩き回るためには、足元をしっかりと固めておく必要があります。そのため、これまではハイカットの軽登山靴を履いていましたが、昼食を食べに入ったお店やビジターセンターでも、靴を脱がなければならないとちょっと面倒です。本格的な登山の時は従来の登山靴を履きますが、バードウオッチングや自然観察をする時には、簡単に利用できるものが欲しくなりました。それで昨年、行きつけのモンベルストアでリールアジャストシステムのついた靴を買ったのですが、これがなかなか便利です。ハイカットの軽登山靴ですが、アジャストメントリールが2箇所についていて、このリールを押し込んで、ダイヤル式にクルクル回すだけで締まりますから、いちいち靴紐を結んだりする必要がありません。脱ぐ時はリールを引くだけのワンアクションで緩みますから、脱いだり履いたりする手間が大幅に軽減されました。最近は自然観察だけでなく、標高の低い近郊の山歩き程度であると、この靴を履いて登るようになりました。
季節はどんどん進んでいきますから、ウカウカしていると見られるはずの山野草も、時季外れで見られなくなってしまいます。先週末は、三毳山へ足を運んできましたが、もちろんこの登山靴を履いて山頂を踏破してきました。お目当ての山野草をたっぷり観察することが出来ましたから、順次紹介していきたいと思います。最初はこのカタクリの花です。
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このところ野鳥観察に出掛ける時間が取れませんが、今シーズンのカタクリ観察は、3月最後の日曜日に見に行かなければチャンスを逃してしまいそうでした。それで今回は、カタクリで有名な三毳山へ足を運んでみることにしました。現地のカタクリは、既に満開を少し過ぎたくらいだったでしょうか、ギリギリで間に合ったという感じです。たくさんの写真を撮ってきましたから、まとめて紹介したいと思います。
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ピンク色の髪飾りをつけたバレリーナが、両手を広げてワルツでも踊っているような、そんな様子が連想される花姿です。あまりにもたくさんの花が咲いていましたから、どれを写そうか迷ってしまうような状況でした。
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この日は、いつものように三毳山の東側にある駐車場に車を止めて、そこから登り始めたのですが、毎年やって来る場所ですから大体どこにどんな花が咲いているか予想がつきます。一筆書きを描くようにコースを進み、カタクリの群生地に着いたところ、山の斜面がこのようにカタクリの花で埋まっていました。
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カタクリは、1年目は葉を1枚だけ広げ、2年目は2枚の葉を双葉のように広げ、3年目で初めて花を咲かせることができると、そんなような話を聞いた覚えがあります。その様子を通して確認したことがありませんが、どんなものでしょうか?
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スプリングエフェメラルの1種とされるカタクリは、花を咲かせて夏を迎える頃になると、花はおろか葉も全て地上から姿を消してしまいます。根だけが残って来年の春先にまた花を咲かせることになります。見た目には儚い一生であるように見えますから、スプリングエフェメラルの面目躍如といったところですね。
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私が生まれ育ったのは長野県の諏訪地方です。諏訪大社下社の秋宮の参道沿いに祖父母の家があり、子供の頃は泊まりに行くのが楽しみでした。土曜日に遊びに行くと、お婆ちゃんが片栗粉を溶いて食べさせてくれたのですが、ホンノリとした甘みがあって何よりの楽しみでした。 あのオヤツをもう食べられなと思うと寂しくなってしまうのですが、今ではとても懐かしい思い出です。
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見上げるような崖の上にもカタクリの群落を見つけることが出来ましたから、ズームレンズを一番の望遠側に伸ばして撮影してみました。頭の上に咲いていたカタクリが、面白い撮影対象になってくれました。
by coffeeto1 | 2015-04-10 06:00 | 植物
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