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マガンの飛び立ち@伊豆沼

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ここ何年かガンの仲間を観察するのに、東京から比較的近い新潟方面へ足を運んでいました。マガンの他にハクガンや亜種オオヒシクイも見られて、これはこれで良かったのですが、久し振りに日本最大の越冬地である伊豆沼へ行って、朝日とともに飛び立つあの感動的な情景を、もう一度何とか写真に収めてきたくなりました。前回伊豆沼へ行った時は、まだ写真を始めたばかりで、とても満足いくような写真が撮れませんでしたから、今回はできるだけ撮影枚数を稼いで、少しでも納得できる写真を撮ってみたいと思います。
以前に行った時はあしだちの遠出探鳥会に参加したり、有志が誘い合って、運転を交代しながら夜通し走って、朝の飛び立ちに間に合わせたこともありました。しかし、今回は撮影が主目的ですから、単独で行くことになります。運転に支障が出ないように、ゆとりを持って午前5時に自宅を出発しました。途中で朝食をとり、眠くなるとサービスエリアで休憩をとりながらですから、到着したのはお昼過ぎになってしまいました。でも、伊豆沼はやっぱり良いところです。もう何度も足を運んできていますが、何回来てもホッとした気分にさせてくれます。
これは、その翌朝見ることができた日の出風景ですが、今まさにガンの大群が飛び立とうとしているところです。
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伊豆沼の西端、獅子ヶ鼻の土手上の道は、入口は1車線しか有りませんが、途中から相互通行できるように道幅が広げられていました。その片側に観察者の車が縦列駐車して長く並びますが、拡幅されたお陰で、日の出前から車の中で温々と待機することができました。この写真も車の中から撮影したものです。
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今回観察していると、日の出直前の午前5時半過ぎ頃に、一度ガンが騒ぎ出して一斉に飛び立ちました。まだ空が白み始めたばかりのころです。....こんなに早く飛び出してしまったんでは、日の出とともに舞う姿が撮影できないじゃない....。そんな風に思っていたところ、次第に空が明るくなってきたら、たくさんのガンの編隊が遠くから飛来してきました。これでは飛び立ちではなく、夕方のねぐら入りみたいな感じです。
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「竿になり、鉤になり」 と表現されているガンの編隊飛行は、伊豆沼の上空に差し掛かったところで突如バラバラになって、湖面へ舞い降りました。その様子を昔の人は落雁と表現したそうですが、和菓子じゃありませんよ v(^^;;
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さて、いよいよ本格的なマガンの飛び立ちです。時間はすでに午前6時を回っています。オレンジ色の太陽が輝きを増して雲の間から顔をのぞかせると、上で紹介した写真のように飛び立ちが始まりました。
カハハン、カハハンと鳴き交わしの声が響き、たちまち辺りが騒々しくなりました。全空を覆うように、ものすごい数のマガンが一斉に飛び立ってくれました。圧巻です。これを見るために足を運んできたわけですから、うまく撮影できてラッキーでした。
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今回は、伊豆沼に到着するとまず最初に、サンクチュアリー・センターに立ち寄って、マガンの飛来状況などを伺ってきました。今年飛来している数は、なんと6万5千羽になるそうです。以前来た時には、4万羽を越えたなんて聞いていましたから、その時に比べるとずいぶん増えてきたものです。群れの中にはカリガネが混じっているとか、シジュウカラガンは、株栗沼の周辺のほうが見つけやすいなどと教えていただきました。後から聞いた話では、シジュウカラガンは年ごとに飛来数が増加して、今では300羽を超える群れも観察されるそうですが、ねぐらは化女沼(けじょぬま)になるようです。
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すぐ近くを飛翔してくれたマガンの群れです。まだまだ撮影技術が未熟ですから、あまり上手に撮影できませんが、今回の撮影行では全部で数千枚の写真を撮影してきました。なかなか整理する時間がとれないので、見ていただけるような写真があったら、これから追々紹介していきたいと思います。どんな写真が撮れていたか、整理するのが楽しみです。
by coffeeto1 | 2014-11-20 06:00 | 野鳥
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