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浜辺のコアジサシ@旭

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コアジサシは夏鳥として繁殖のために我が国へ渡ってくるアジサシの仲間です。子育てをする場所は海岸や河川に近い砂礫地に、申し訳程度の穴を開けて、小石そっくりの卵を2〜3個産み落とします。
コアジサシはスッキリした姿形をしていて、真っ青な空を背景にキリッ、キリッと鳴きながら飛翔すると、夏が来たんだなと実感できます。
この日は残念ながら、天気のハッキリしない曇り空になってしまいましたが、毎年足を運ぶこの海岸には、今年もたくさんのコアジサシがコロニーを形成して、集団で営巣していました。東日本大震災の大津波の影響で、一時はコロニーが壊滅したかと心配していましたが、あれから3年を経過してちゃんと復活してくれました。
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浜辺には、たくさんのコアジサシが羽を休めています。時折、一斉に飛び上がって上空を乱舞した後、しばらくするとまたこのように浜辺に舞い降ります。数が多いですから、なかなか見応えがあります。
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たくさんのコアジサシの群れの中には、他の個体と少し羽衣が異なるこんな個体がいました。別の種類のアジサシのように思えてしまいますが、これがコアジサシの冬羽になります。早くも換羽をした、とても気の早い個体ですね。
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こちらは成鳥に比べると体の大きさが2/3くらいしかありません。背中に茶褐色の羽が認められるこの個体は、生まれて間がない若鳥になります。
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こちらの個体は、前後にいる成鳥とほぼ同じ大きさですが、背面に褐色の羽がありますから、上の写真の個体より少し早く生まれた今年の一番子になると思います。
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浜辺には、とてもたくさんのコアジサシが降りていましたから、あちらこちらで場所取りの争いが発生していました。上空から降りようとする個体に対して、先に浜に降りていた個体が優先権を主張しています。
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下にいた個体がここに来るなと羽を広げて威嚇すると、上から舞い降りようとした個体も目測を誤ったかのように慌てて下の個体を見据えながら着地場所を移動しようとしています。
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下にいた個体がキリッ、キリッと鳴き声を上げて威嚇すると、上空から降りようとした個体は羽ばたきながら新たな着地地点を探して場所を変えます。
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あっという間の出来事でしたが、舞い降りようとした個体は、下の個体に追い立てられて衝突を避けようと飛び去って行きました。大集団の中で暮らすコアジサシは、時々争うこともありますが、うまく立ち回りながらコロニーを形成しているようです。えけこけそつなつほそけそすこくさすつねぬすあららむささひねぬふさなこ
by coffeeto1 | 2014-07-23 06:00 | 野鳥
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