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平標山~仙ノ倉山~その2

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平標山の山頂から少し離れたところに、この雪原と高層湿原が望めました。時折ガスが出て視界が遮られてしまいますが、早めの昼食をとりながらガスが晴れるタイミングを待って撮影しました。登頂したのは7月6日(日)のことでしたが、標高2,000mそこそこの山で例年このように雪が残っているのでしょうか?それとも、今年は特に雪が多く降ったからなのでしょうか? 高原の爽やかさを期待して登ってきましたが、予想していたより気温が高めでしたから、この雪原を見てほんの少しの涼しさを感じとることが出来ました。
さて、我々はこれから仙ノ倉山の山頂を目指して足を進めるわけですが、その途中に今回の一番の見所となる花畑が広がります。たくさんの高山植物を堪能することが出来ましたので、今回と次回に渡ってその数々を紹介させていただきます。
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まず最初はハクサンチドリです。平標山の頂上直下から幾つかその姿が目につきましたが、お花畑にもたくさん見ることが出来ました。一面ビッシリという状況ではありませんがよく目立っていました。
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続いてこちらはオンタデです。これも高い山へ登れば良く目に付く花ですが、ここではある程度群生している場所が限られているように思われました。
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これは、ある程度高度を上げた所から、急にその数を増やしたオノエランです。白い花弁の内側に、黄色いW字型の模様がありましたから、昨年、女峰山に登ったときに初めて見たオノエランだということがわかりました。
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平標山の花畑には、このオノエランがとてもたくさん群生していました。昨年の女峰山では岩がゴロゴロしているガレ場に限定的に咲いていたように思いましたが、ここでは広い草原の中にも群落を作っていましたから、環境的に合っているのだと思います。平標山の花畑を形作る主役の一人でした。
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ここのお花畑で一番目立っていたのは、何と言ってもこのハクサンイチゲであったと思います。花のピークは少し過ぎたくらいだと思いましたが、花畑の中では比較的大きめな花であるのと、数が多いので主役の座は揺るがないものでした。
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こんな風に、草原一面に白い花が見えるのがみんなハクサンイチゲだったのです。
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ハクサンイチゲの花びらのように見える白い部分は、萼片であるということです。葉は細い切れ込みがたくさん入っています。
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花畑越しに上越国境に並ぶ山並みを遠望してみました。曇りがちで遠景までハッキリ見ることは出来ませんが、お天気が良ければ青空と広い花畑と雄大な山並みの素晴らしい眺めであったと思います。
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これも平標山の花畑を彩るメンバーの一人であるハクサンコザクラです。サクラソウ科の高山植物で、ピンク色の可愛い花を咲かせていました。
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ところどころにハクサンコザクラの群生もありました。固まって咲いていると、離れた所からでもピンク色がよく目立ちます。
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高山植物の花畑では、この黄色い花もたくさん咲いていました。ミヤマキンバイで良いのでしょうか?同じような花がたくさんありますから、名前を覚えるのも容易ではありません。
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こちらも黄色い花を咲かせていましたが、葉っぱが大きいのでミヤマダイコンソウであると思います。数は多くありませんが、確認することが出来ました。
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これは、白くて小さい花をたくさん咲かせていたマイズルソウです。葉の形をツルの舞う姿にたとえて名付けられています。花が終わると、小さい果実をたくさん付けます。
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マイズルソウは比較的標高の低い所から目についていましたが、このお花畑にはビックリするくらいの大群落がありました。その全貌を写すことは出来ませんが、この写真からもそんな雰囲気が分かってもらえると思います。
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これはピンク色の花を総状に咲かせる所がハクサンチドリによく似ていますが、葉の形が全く違います。ゴマノハグサ科のヨツバシオガマになります。お花畑では、ハクサンチドリよりこちらの方がずっと多く咲いていました。
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登山道を登って行くと、この赤紫色のツツジの花がよく目につきました。写真を元に図鑑を調べてみたのですが、ムラサキツリガネツツジであるとかヨウラクツツジであるとかクロマメノキであるとか、幾つか候補が上がって特定出来ません。お分かりの方がいたら教えて下さい。
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シャクナゲの花は既に盛りを過ぎていると思いますが、咲き遅れた花がまだ瑞々しい姿を見せてくれました。
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登山道の脇の地面にアカモノの花もありました。高山帯を歩くと、これと同じような花がたくさんありますから、識別するのが大変です。
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お花畑を彩るたくさんの高山植物に足を止められ、なかなか前に進めなかったのですが、やっと仙ノ倉山(標高2,026m)の山頂に到着することができました。ここでもお決まりの記念撮影のシャッターを押してもらいました。
それにしても、一度で紹介しきれないほどたくさんの花が咲いていましたから、続きはまた次回をお楽しみに....
by coffeeto1 | 2014-07-19 06:00 | 風景
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